学歴ではないほかの武器を身につける
■学歴が通用するのは若い時だけ
時代が大きく変わる中、さまざまな評価軸も変わってきています。
一昔前までは、いわゆる有名大学を卒業したら、就職には困りませんでしたが、今はなかなかそうもいきません。もしかしたら、東京大学あたりであればそんなことはないかもしれませんが。
けれども、仮に東大卒だからといっても、そうした学歴が通用するのは、私は30歳くらいまでだと思います。
学歴というのは、最初の就職と、1回目の転職時には影響するとは思います。1回転職するとしたら、だいたい30歳前後くらいだと思うので、その時までは学歴は武器の一つになり得ますが、それ以降はあまり関係なくなるということです。
となると、たったそれだけのために、どれだけの“役に立たない努力”をすることになるのでしょうか。
“役に立たない努力”というのは、自分で決めて自分で勉強するのならともかく、「東大に行きなさい」などと“やらされて、仕方がないからやる”勉強や受験のための努力です。
親に言われたことを受け身でやって東大に入るよりも、自分で決めて、自分でやることを一つでも増やして、「どうしたら主体性を発揮できるようになるのか」を追求するほうが、実はずっと大事なことだと思います。
という私自身も、長らく、子どもの仕事は勉強だと思っていました。けれども、勉強していたらすべて許される時代は、もう終わったのだと思います。
私の時代は、それで十分通用しました。高校の同級生たちも、有名大学に入って、一流企業に勤めて、今年56歳を迎えます。役職定年などの話も出てきてはいますが、かろうじて仕事人生を何とか乗り切れるかもしれません。
けれどもこれからの時代はそうはいかないでしょう。繰り返しますが、学歴が通用するのは若い頃だけです。その先の評価軸は、学歴から別のものになっていきます。ですから、学歴ではないほかの武器を身につけることが大事になってきます。
成田 信一
自由が丘矯正歯科クリニック院長
歯学博士
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