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中学受験後~授業スタートまでの「初だるみ」
■実際に授業が始まるまで約90日間…1日2時間勉強するか否かでも大きな差
誰もが頑張った後は一息つきたいものです。難関中学に向けて勉強した子どもほど、ゆっくりしたいものです。保護者も同様です。
合格の喜びもつかの間、ゲーム三昧・スマホ三昧の日々がスタートします。時間を決めて節度のある使い方をすれば問題ありませんが、休みの日には1日の半分近くをゲームやスマホを弄る子どもは、想像以上に多いと思われます。
合格通知を受け取ってから、授業が始まるまでは90日近くあります。進学先の中学から多少の宿題が出るとは言え、この時期をほとんど勉強せずに過ごす子どもは少なくありません。この90日間を仮に1日2時間、土日祝3時間ほどとすると200時間を超えます。
予想外に多いと思われませんか? この時間を有効活用することをお勧めします。
⇒入学式前の約200時間を活用して、初だるみを回避
<初だるみの対策>
●英語の準備時間に使う
中1英文法の履修にかかる時間は60時間程度、英検4級レベル(中1/中2レベル)なら120時間程度です。初めての本格的学習に加えて、最初に躓くと後から取り返すのが大変である英語に入学までの時間をかけてみることをお勧めします。
英語以外の教科は、ある程度似た成績の子どもたちですが、英語は全く異なります。昨今は、中学受験が本格的に始まる小4終了時までに、英検の3級(中学終了レベル)を取得している子どもが増えています。2級取得(大学入試レベル)の生徒も珍しくありません。また帰国子女の子どももいます。中高一貫校であれば、英検準1級(社会人レベル)の生徒もいます。英語の授業が始まった段階で、6年間の差がすでについていることがあるのが英語です。1年や2年勉強しても追いつけません。
⇒入学前に英語の基礎を作っておこう
●計算力をアップする
算数と同様に、数学においても計算力は武器となります。もちろん計算が速い=数学ができるとは必ずしも言えませんが、計算力のある子どもが数学で躓く事例はあまり見たことがありません。少し時間的余裕のある入学前に、計算力をさらに磨いておくことをお勧めします。計算が速い子どもは学習全体に関しても進度が速い傾向にあります。学習においては問題を解くのが速いことは、大きな武器です。特に反復によって、基礎的な知識を身に着けていく中1、中2レベルの学習段階では、計算力は大きな武器です。
⇒計算力は数学の土台。入学前に磨いておこう