「場合によっては私立医学部もアリ」なら…
■私立医学部も、いまや「現役合格」を狙う時代
国公立大医学部と地元の私立医学部の両にらみであれば、高2段階での私立一本も検討の余地ありです。というのも、最近は、地方の国公立大医学部であれば、家から通える地元の医学部志向が増えてきた結果、偏差値が一気に上がっています。
かつて現役、一浪までは国公立大医学部、それがダメなら私立医学部と考えられていた時代がありました。それは遠い昔の話です。3浪目で私立医学に通る保証はどこにもありません。3浪や4浪もして、私立医学部に入るくらいなら、現役で私立医学部に入りたいと考える子どもや親が増えています。もちろん国公立大よりは科目数が少ないから楽だなどと考えているとすれば、大きな災いとなるでしょう。
■私立医学部狙いなら「理科」の勉強を早めにスタート
国公立大医学部と異なり、共通テストの受験は必須ではありません。したがって、高2から理科の学習を始めることが可能です。私立医学部は、国公立大よりも一般的に理科の配点が高い傾向にあります。国公立大医学部の合格は数学で決まることが多いですが、私立は数学と理科で決まることが多いのです。
⇒配点の高い理科の勉強を早めに始める
私立医学部で頻出…「医療英文」の対策方法
■医学の時事ネタは普段から要チェック
私立医学部では医療問題を扱った英文が出題されることがあります。対策としては普段から医学の基本的な知識を入れておくことです。医学に関する情報はニュースになることも多く、医学の時事ネタには平素からチェックしておきましょう。親が医療従事者であれば、普段の会話のテーマとして医学の時事ネタを扱ってみてはどうでしょうか。
■医療英文は「和訳を読み、内容が理解できるもの」から慣れていく
医療英文に慣れるには医療英文の多読が近道です。医療英文だけを集めた問題集や、入試過去問を利用しましょう。その際には、以下のようにしてください。
●和訳を見て理解できる英文から始める
●専門用語や知らない知識があれば、ネットなどで調べる
医療英文は、医療単語こそ出てくるものの、使っている単語や文法や構文は平易なものが中心です。内容が分かるものから少しずつ読み始め、医療用語と背景知識に精通していきましょう。20から30程度の英文を読めば、受験レベルであれば十分な知識武装は可能です。
私立医学部受験に「特別な勉強」や「ノウハウ」は不要
■年間1000万円以上の「私立医学部専門塾」もあるが…
私立医学部専門を謳うことで、高額な授業料(年間1000万円以上)を設定している塾・予備校があります。先ほどから述べているように、私立医学部受験に特別な勉強やノウハウは必要ありません。基礎的な知識に習熟したうえで、アウトプットを徹底的に行うことでほとんど対策できます。
乾 俊和
株式会社ドゥクエスト 代表取締役社長
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