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「手持ちのお金」があれば会社は潰れない
外部環境が変わり続けている以上、経営には時代を超えて通用するような「これ」という正解はない。
正解がないということは失策や失敗のリスクが常にあり、リスクを避けて挑戦しなければ、会社はただただ衰退していく。
このことから分かるのは、経営者には2つの使命があるということ。
1つ目は、失敗しても潰れない体力をつけること。2つ目は、失敗を恐れず、挑戦し続ける体力をつけること。
この体力に当たるものが、「資金」。
お金があれば潰れない。お金があれば挑戦できる。
もちろん外部環境の変化によって利益が減ることもある。しかし、それは突き詰めれば経営者の責任ではなく、外部要因のせい。
コロナ禍は分かりやすい例で、働き方が変わり、消費者の消費行動が変わった。
それが強烈な逆風となっている会社もあるけど、失策や失敗のリスクをとって経営している以上、逆風が吹いて経営が苦しくなるのは仕方がないこと。
ただ、逆風が吹き、会社が潰れるようなことになれば、それは経営者の責任かもしれない。
なぜなら、どれだけ強い逆風が吹いたとしても(もちろん限界はあるけど)、その状況を耐え抜くだけのお金があれば、あるいは、お金を調達できる手段を確保できていけば、潰れる事態は避けられるから。
私が税務やセミナーなどを通じ、全国7000社以上の会社に提供しているのは、そのための方法、考え方、ノウハウ、テクニック。詳しい話を聞き、資金繰りについてより深く知るために、このようなセミナーに参加してほしいし、信頼できる税理士を見つけて、積極的に相談してほしい。
ピンチはチャンス。多くの企業が逆風にさらされている時だからこそ、資金を持つ会社のみがつかめるチャンスがある。
チャンスはピンチ。いずれ誰もが儲かる環境がやってきた時に、資金不足のせいで投資や拡販の機会を見過ごすことになれば、競合に差をつけられ、ピンチが訪れる。
つまり、資金繰りさえうまくなれば、外部環境がどう変わろうと、チャンスをつかみ、ピンチを避けられる。
経営に正解はないと書いたけど、資金繰りは、もしかしたら唯一の正解かもしれない。
「Cash is King(現金最強)」。
そのことを念頭に置いて、会社を守り、成長させていく道を切り拓いてほしい!
菅原 由一
SMGグループ CEO
SMG菅原経営株式会社 代表取締役
SMG税理士事務所 代表税理士
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