指示を聞かない部下にイライラ。言っても聞かないなら放置するしかない…。このように考える上司は珍しくありませんが、実はこの対応こそ、チームマネジメントを危うくするリスクを秘めています。部下の放置は責任の放棄であり、無責任な上司の姿勢は組織全体に伝播します。しかしここで「対話」による相互理解が実現できると、組織は大きく前進します。ここでは「対話」が秘める力について見ていきます。

指示を聞かない部下…上司のあなたは、どう行動する?

あなたの指示を聞かない部下がいます。組織全体のためにも、そして部下本人の成長のためにも、まずは指示をしっかり守って仕事してほしい。しかし部下は、上司の指示内容とは違う「自分のやり方」にこだわって仕事しています。

 

もちろん成果は上がりません。正直なところ、部下との関係が上司にとってストレスの大きな原因となっています。

 

あなたがこの部下の上司だとしたら、どんな行動を選択しますか?

 

一つは、「指示を守るように言ってもムダだったので、放っておく」があります。

 

こうしたくなる気持ち、わからなくもないですね。ただ、いい方向に向かうとは思えません。

 

別の選択肢としては、部下に「自分のやり方にこだわる理由を徹底的に聴く」があります。部下が考えていること、感じていることを「理解したい」という想いを伝えるところからスタートするのです。

 

部下の仕事を放っておくことで、上司であるあなたは、一つ「責任」を放棄してしまうことになります。この選択が生む残念な結果は、上司であるあなたが無責任な状態になってしまうことです。

 

その「無責任」な姿勢は組織全体に広がり、最終的にはチームマネジメントが立ち行かなくなってしまうでしょう。つまり問題が拡大する選択と言えます。

 

一方、部下が考えていること、感じていることを「理解したい」という意欲を持ったところからスタートすると、理解できることがたくさんあります。

 

まず、部下が「何を考えていないのか?」がわかります。さらに対話を続けていると、部下が考えられるようになるために、「どんな情報を知る必要性があるのか」もわかってきます。

 

ここまで部下のことを理解できると、あなたの指示の出し方が変化していきます。部下を理解するために対話していると、あなた自身の「育成する力」や「チームマネジメント力」が高まり、組織全体に貢献することになるのです。

 

「対話するかしないか」でパートナーシップも仕事も、まったく別の展開が待っています。

 

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