貸借対照表・キャッシュフロー計算書の注意点
■貸借対照表で注意する点
①売掛金は適切か
売上の増加に伴い、売掛金が大きくなっていることがあります。売掛金はきちんと回収できるのかを見る必要があります。
売上が増えても現金を回収できなければ、大きな損失になってしまうからです。そのため、「与信限度」や「売掛金回収のシステム」を構築していく必要があります。
②在庫は適切か
製品、仕掛品、材料などの在庫が過大になっていることがあります。これは、必要以上に生産をしていたり、必要以上に仕入れをしていたりするためです。在庫があることは、それだけ資金負担になります。
さらに保管スペースを取り、不良在庫となることもあります。自社の「適正在庫」を決めて、余分な在庫を持たないようにすることが大切です。
③買掛金は適切か
支払いが増加したり、支払いサイトが長くなったりして買掛金が大きくなっていることがあります。資金繰りが苦しくなるほどに買掛金が大きくなっていないかを見る必要があります。
④借入金は適正か
借入金の基本は収益弁済できる金額であることです。
このため、「当期純利益+減価償却費」で元金返済額が返済できることが大切です。借入金は、将来会社の予想利益の前借りとも考えられます。利益が予想どおりにいかないことも想定して借りる必要があります。
■キャッシュフロー計算書で注意する点
キャッシュフロー計算書で黒字倒産を防止します。
「勘定合って銭足らず」ということで、売上代金がきちんと入ってこなくて、期日に仕入代金や経費が払えなくなり、資金繰りがつかなくなると倒産に至ります。
利益だけ見ているとこうしたことがわかりません。
キャッシュフロー決算書で資金状況をきちんと管理します。
決算書は、自社の1年間の成果。社長自らが自社のことを決算書で語ることが重要で、専門家だからといって他人任せにしてはいけない。
具体的行動
「勘」と「経験」で経営をしてはいけない。会社の通信簿たる決算書を理解し、そこから問題点を認識、改善しなくてはならない。
宮内 健次
中小企業診断士 社会保険労務士
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