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「オーダーメイド型コンサルティング」との相違点
現場に深く入り込んだうえで課題を抽出し、クライアント企業と一緒になって課題解決をしていくコンサルティング手法を「ハンズオン型」コンサルティングといいます。
経営者にハンズオン型コンサルティングについて説明すると、必ずといってよいほど「要するに、オーダーメイドっていうことですよね」との反応が返ってきます。しかし、「ハンズオン」と「オーダーメイド」には大きな違いがあります。
筆者が考える重要な違いとは、直接手を触れなくてもオーダーメイドは可能である一方、現場の課題に直接手を触れないハンズオンは成り立たないという点です。
クライアントにおいて生じている課題が何かを理解し、その解決にも「深く関与する」こと。言い換えると、「生じている課題を現状の延長線上で解決してゆく」それこそがハンズオン型のコンサルティングです。
オーダーメイド型もクライアント企業の課題をヒアリングし、その課題を解決するための提案を行う点では一緒ですが、オーダーメイド型の提案内容は「現状の延長線上」ではなく「あるべき姿」が中心になります。現状のゴールが違うために「ヒアリング」と「現状分析」のやり方にも大きな違いがでます。
「あるべき姿」を描くだけなら、現場の深いところまで入り込まなくてもよいということができます。
現場の「深いところ」まで入り込むスタイル
ハンズオン型コンサルティングが優れているのは、経営者や現場の社員でさえ気がついていない「潜在的な課題」を発見できるという点です。
そもそも自社では解決できないから、外部のコンサルタントに組織改革の依頼をしているため、阻害要因が何なのかはクライアント企業も分かっていないのです。にもかかわらずオーダーメイド型のコンサルティングでは、経営者や幹部社員に「組織改革上の課題」をヒアリングして、そこから改善計画を立てます。
これでは、いくら計画を立てて実行しても、的を射た改善計画にはなりません。
問題が起きているクライアント企業では、すでに現場の正確な情報が経営者の耳には届かなくなっています。また、幹部社員もほとんどの場合、実は現場のことを正しく把握できていません。社員たちは社内での自分の立場を気にしたり、下手に目立つことをしたりしたくないと考え、上司に対して本当のことを話さなくなっているのです。
もっと状況が良くない企業では、社員たちに諦めムードが漂っている場合もあります。そのため、解決すべき現場の課題が見えてこないのです。
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