「若年性認知症」か「ただの物忘れ」か…当てはまったら要注意な11のサイン【専門医が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

最近、「物忘れ」を訴えて来院される40〜60歳くらいの働き盛りの人が増えていると、ブレインケアクリニックの今野裕之院長はいいます。また、来院者は組織のなかで重要な仕事を任されている人が大半だそうです。その症状は、「ただの物忘れ」なのか「若年性認知症」なのか……高齢者だけではない「認知症」のサインと治療法、改善方法について詳しくみていきましょう。

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若年性認知症とは「認知症の総称」

認知症とは、様々な原因によって認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。

 

認知症といえば高齢者が発症するイメージが強いですが、最近では40〜60歳くらいの「働き盛り」の人にも認知症と疑われる症状が増えているのです。

 

たとえば先日来院したのは50代の男性で、会社の役員をしている方でした。徐々に仕事でミスが目立つようになり、大事な予定をすっぽかしてしまうといったことが増えてきたため、「認知症なのではないか」と心配になったのだそうです。しかし、症状だけで若年性認知症と診断することはできません。

 

「若年性認知症」とは65歳未満で発症した認知症の総称であり、一般的な認知症と異なる病気ではありません。

 

若年性認知症の原因は、高齢発症の認知症と同様にアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭葉変性症、外傷による認知症、レビー小体型認知症などがあります。

 

認知症の症状は個人差が大きいのですが、一般的には以下のような症状がみられます。

 

■アルツハイマー病
記憶障害、見当識障害(時間と場所の感覚があいまいになる)など

 

■脳血管性認知症
段階的に症状が進行、脳血管が障害された場所に一致する機能障害(麻痺やしびれなど)、情緒の不安定さなど

 

■前頭側頭葉変性症
気持ちや欲求を抑えることが難しくなる、同じことを繰り返す

 

■レビー小体型認知症
幻視(実際に存在しないものがみえる)、時間帯で症状が変動、手足のふるえ、筋肉のこわばりなど

 

認知症の診断は症状の訴えだけではなく、これまでの症状経過、生活習慣、既往歴などの情報や認知機能検査、血液検査、画像検査などによって行われます。治療を行うことで症状の改善が可能な認知症もあるので、正確な診断が欠かせません。

 

治療可能な認知症としては、ビタミンB12欠乏症、甲状腺機能低下症、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫などがあります。

認知症と間違われやすい「うつ病」

また、認知症とよく間違われる疾患の1つにうつ病があります。

 

うつ病の場合は思考のスピードが遅くなり、集中力や理解力・判断力が低下するので一見すると認知症のような症状が現れますが、よく話を聞くと、気持ちの落ち込みや不安、不眠、意欲の低下、興味関心の低下などのうつ症状がみられます。

 

うつ病は適切な治療によって改善することができる病気です。

 

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ブレインケアクリニック 名誉院長
一般社団法人日本ブレインケア・認知症予防研究所 代表理事・所長 

順天堂大学大学院卒業。博士(医学)・精神保健指定医・精神科専門医・認知症診療医・抗加齢医学専門医・リコード法(米国発のアルツハイマー病の統合治療プログラム)認定医。
より根本的な認知症治療を実践するため2016年にブレインケアクリニック開院。各種精神疾患や認知症の予防・治療に栄養療法やリコード法を取り入れ、一人ひとりの患者に合わせた治療を行う。
認知症予防の普及・啓発活動のため2018年に日本ブレインケア・認知症予防研究所を設立。2019年より現職。

著書に「最新栄養医学でわかった! ボケない人の最強の食事術(青春出版社)」、その他監修など多数。

著者紹介

連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。

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