※画像はイメージです/PIXTA

投資用不動産では購入時より低い価格で売れたとしても、売却によって儲けが出るケースはよくあります。自己資金を超えて利益が出るのなら、投資としては成功だといいます。不動産売却実績4000件の新川義忠氏が著書『速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意』(ごま書房新社)で不動産売却のコツを解説します。

お金が貯まるスピードが違う一棟物件

◎売却事例 戸建てから一棟アパートへステップアップ

Rさん サラリーマン(30代/男性)


2017年購入/ 2020年売却 木造 S50年築 戸建て
物件所在地:千葉県船橋市/購入金額:690万円/売却金額:680万円/利回り12.8%/キャッシュフロー:月額7万3000円/現金購入

 

Rさんは一般的なサラリーマン投資家さんです。将来の不安から不動産投資を始めようと考えたそうですが、借金に対して危機感があり、自己資金内で購入できる戸建てと区分マンションからスタートしました。

 

現金で購入後、3年ほど経過していますが、特に問題も起こらず家賃も順調に入っていましたが、一棟物件への切り替えのため、保有物件の売却を検討されました。

 

というのも、不動産取得後も色々な大家さんの会に通って勉強や情報交換を続けていく中で、やはりレバレッジをきかせて一棟物件を購入したいという風に考え方が変わっていったからです。

 

なお、ご自身が購入した時には、前の売主さんがしっかりリフォームをしてくれていたので大きな修繕は自分ではしていません。

 

売却を任せていただいた弊社とは一般媒介契約でしたが、複数社への売却依頼はせず弊社のみで売却先を探すことになりました。

 

その結果、3カ月ほどで満足いく価格での売却ができました。購入価格、売却価格どちらでもほぼ土地値です。

 

もう一つの区分マンションが売却できれば、その現金を頭金として一棟物件を購入する予定です。

 

私の考えとしては、区分マンションでも戸建てでも決して間違いだとは思いません。

 

ただし、どうしても一棟物件を行っている人達と比べると、やはりお金が貯まるスピードが遅いです。

 

ですから、この事例のように売却をして一棟物件にいく選択も正解ですし、そのまま持ち続けてまた小ぶりの物件を買い増やしていくのも正解です。こればかりは好みや考え方の問題だと思います。

 

次ページ購入価格より低価格売却でも儲かる理由

※本連載は新川義忠氏の著書『速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意』(ごま書房新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意

速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意

新川 義忠

ごま書房新社

不動産投資において、「売却」は不可欠なものです。そもそも不動産投資には「家賃収入によるインカムゲイン」「売却時の利益、キャピタルゲイン」と2つの利益があります。 安く買って、高く売れば利益になりますが、10年前に…

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