売買する顧客ルートは持っているのか?
不動産会社によってセミナーを実施していたり、メルマガ、LINE@、SNSなどの集客ツールを活用しています。顧客ルートを持っていれば、未公開物件でも売りやすくなります。
また、健美家や楽待などで「こういう物件が欲しい」という登録情報に案内することも可能です。これはポータルサイトの利用者の一部に向けて提案メールを送れる機能です。
不動産会社の売り方は、まず営業電話をしたり、LINEで直接つながっていたりする顧客に情報を出します。次に、メルマガやSNSを通じて会社の顧客リストに情報を流します。その他、前述したように健美家や楽待などの提案メールを送るといった方法もあります。
例えば筆者の会社の場合、メルマガの登録者が約2万9000人います。この2万9000人に紹介して売れないものは、ポータルサイトに出してもなかなか売れないと思っています。もちろん、全員が見ているわけではないですが、それなりの人数が見て何も反応がない物件は売りづらいものだと判断しています。
最近は、ポータルサイトなど顧客ルートを持っている不動産会社が増えています。地方でも多いと思います。
ポータルサイトに出すことで問い合わせが来たら、自社のリストに加わります。当社ではそれを長年続けており、毎月の問い合わせは500~600人程度になります。
結局のところ、ネットに出さなくても売れるかどうかなのです。当社が取引をしている物件の約7割は、表に出していない(レインズに載っていない)物件です。なぜなら買いたいお客さまが多く、必然的に取引数が増えているからです。
ここでいう売り方とは、顧客ルートを持ち、融資情報も知っていて、相場もわかる、さらに普段から収益物件を扱って慣れているという、前述した要素をトータルで満たしているかどうかです。何か一つに特化しているのではなく、すべて知っていなければなりません。