資産形成の選択肢として、個人向け国債や個人向け社債もお勧めです。極めて堅実な投資商品でありながら、金利上昇の可能性もある「変動10年タイプ」の国債、格付けの高さを選択基準にすることで一層の安定感が期待できる個人向け社債など、メリットの高い商品があります。お金のプロが平易に解説します。
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個人向け国債「3つのタイプ」のうちおすすめは?
債券は、国や地方自治体、会社などがお金を借りるために発行する借用証書のようなもの。国が発行している債券(国債)のなかで、政府が個人でも買いやすくしたものを「個人向け国債」といいます。個人向け国債を買うと、6カ月に1度利息が受け取れるうえ、満期になると貸したお金が返ってきます。
個人向け国債は年12回、毎月発売されており、銀行や証券会社で1万円から購入可能です。最低でも年0.05%の金利が保証されています。満期になる前でも、発行後1年以上経てば換金できますが、直近2回の利息にあたる金額が差し引かれる点には注意です。
個人向け国債には、満期までの期間と金利のタイプによって「固定3年」「固定5年」「変動10年」の3種類が用意されています。おすすめは半年ごとに金利が見直される「変動10年」です。現状、個人向け国債の金利はどれも下限の0.05%。しかし今後、市場金利が上昇した場合に、金利が見直されて上昇する可能性があるのは変動10年のみだからです。
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現状、個人向け国債の金利はどれも下限の0.05%。そのため、半年ごとに金利が見直され上昇する可能性のある「変動10年」がおすすめ。
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株式会社Money&You代表取締役
中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。
2015年に株式会社Money&Youを創業し、現職。女性向けWebメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。マネーコンサルタントとして日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『そのままやるだけ!お金超入門』(ダイヤモンド社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。
日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。
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株式会社Money&You取締役
慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。
その後、株式会社Money&Youの取締役に就任。講演活動、執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)、『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)など著書・監修書多数。
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