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大切なのは一緒に過ごしてきた時間
■最期の瞬間に立ち会うことが、大事なわけじゃない
もちろんご家族側にも、この話で納得できる方とできない方がいらっしゃいます。
「あのとき、私が買い物に行かなければよかったのに……」とずっと気にしている方もいますし「ああ、そうか、あの人らしいね」と納得できる人もいます。それはその人の悲しみへの向き合い方ですから、無理に変える必要もないと思います。
ただ、お伝えしたいのは「最期の瞬間に立ち会うことが、いちばん大事なことではない」ということです。大切なのは、ご本人に関わってきた時間すべてであって、呼吸が止まるその最期の瞬間を見届けることではないはずです。
隣で一緒に寝ている間に息を引き取ることがあっても一緒に過ごしていたことには違いありません。「隣でお母さんが寝ていたから、お父さんも安心して逝けたんだね」と思います。
大切なのは、逝く瞬間よりも、一緒に過ごしてきた時間のほうです。
中村 明澄
在宅医療専門医
家庭医療専門医
緩和医療認定医
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