「亡くなる瞬間は、本人が選んでいるという気がしています。」【在宅医が解説】

「亡くなる瞬間は、本人が選んでいるという気がしています。」【在宅医が解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

看取りは「最期の瞬間に立ち会うことが、いちばん大事なことではない」と在宅医は語ります。大切なのは、その人と一緒に過ごしてきた時間のほうだといいます。在宅医が著書『「在宅死」という選択』(大和書房)で看取りの作法を解説します。

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    大切なのは一緒に過ごしてきた時間

    ■最期の瞬間に立ち会うことが、大事なわけじゃない

     

    もちろんご家族側にも、この話で納得できる方とできない方がいらっしゃいます。

     

    「あのとき、私が買い物に行かなければよかったのに……」とずっと気にしている方もいますし「ああ、そうか、あの人らしいね」と納得できる人もいます。それはその人の悲しみへの向き合い方ですから、無理に変える必要もないと思います。

     

    ただ、お伝えしたいのは「最期の瞬間に立ち会うことが、いちばん大事なことではない」ということです。大切なのは、ご本人に関わってきた時間すべてであって、呼吸が止まるその最期の瞬間を見届けることではないはずです。

     

    隣で一緒に寝ている間に息を引き取ることがあっても一緒に過ごしていたことには違いありません。「隣でお母さんが寝ていたから、お父さんも安心して逝けたんだね」と思います。

     

    大切なのは、逝く瞬間よりも、一緒に過ごしてきた時間のほうです。

     

    中村 明澄
    在宅医療専門医
    家庭医療専門医
    緩和医療認定医

     

     

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    ※本連載は中村明澄氏の著書『「在宅死」という選択』(大和書房)より一部を抜粋し、再編集した原稿です。

    「在宅死」という選択~納得できる最期のために

    「在宅死」という選択~納得できる最期のために

    中村 明澄

    大和書房

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