(※画像はイメージです/PIXTA)

痛みのコントロールに用いられる「医療用麻薬」。痛みの緩和に有効な薬である一方、「中毒になる」「寿命が縮まる」といった誤解が広まっている現実があります。在宅医が解説します。

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      病院側に「帰りたい」と伝えていい

      お医者さんに「状態が悪いので家に帰れません」と言われました

       

      ■必ず自分の希望を伝えよう

       

      病院の医師から「状態がよくないので、退院するのはむずかしい」と言われた場合、もし、家に帰りたくない方なら「ラッキー」です。基本的には長期の入院はむずかしい時代ですから、ありがたいと思って入院しているのがいいと思います。

       

      一方、病院側の医療者が在宅医療の実際をあまりよく知らないために退院することがむずかしいと言われている場合や、退院後に介護するご家族の負担を気遣って入院継続の方針を提案されていることもあります。

       

      ですから、もし、自宅に帰りたい気持ちが少しでもあったら、いまの状態が病院にいることで改善する可能性があるのかどうかを、まず確認してみてください。もし、病院にいてもよくならないのであれば、状態が悪いからこそ、早めに退院する選択肢を考えたほうがよいかもしれません。また同じように、残された時間がどのくらいあるのかどうかも、聞いておいたほうがよいでしょう。

       

      自宅で亡くなる可能性も含めて、自宅に帰りたいと思うなら、躊躇する必要はありません。ぜひ病院側に「帰りたい」という意思を伝えてください。

       

      家でも痛みをとってもらえるのでしょうか?

       

      ■病院と同じ緩和ケアができる

       

      在宅医療でも、痛み止めに使用する医療用麻薬は病院と同じように使えると思っていただいて大丈夫です。万が一、薬が飲めなくなってきた場合にも、病院と同じように注射に切り替えてそのままご自宅で緩和ケアを継続することが可能です。

       

      ですが、在宅医の中でも、緩和ケアの経験があまりない医師もいます。注射への変更は対応していない場合や、医療用麻薬そのものを処方しないと言われてしまう可能性もあります。がん終末期患者さんの在宅医をさがす場合は、在宅緩和ケア充実診療所に依頼するとよいでしょう。

       

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        ※本連載は中村明澄氏の著書『「在宅死」という選択』(大和書房)より一部を抜粋し、再編集した原稿です。

        「在宅死」という選択~納得できる最期のために

        「在宅死」という選択~納得できる最期のために

        中村 明澄

        大和書房

        コロナ禍を経て、人と人とのつながり方や死生観について、あらためて考えを巡らせている方も多いでしょう。 実際、病院では面会がほとんどできないため、自宅療養を希望する人が増えているという。 本書は、在宅医が終末期の…

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