会社を存続させるには、売上を伸ばすだけではなく、常に利益を出しげ続けることが必要です。ここでは、決算セールで在庫を一掃するメリットや、固定資産の早期費用化による節税策を見ていきます。中小企業のサポートを専門とする税理士が、会社の健全経営の基本をレクチャーします。
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ここに注目！ → 在庫の現金化 在庫管理
アパレルや雑貨店、家電量販店で頻繁に目にする「決算セール」。
売上向上や宣伝効果のために決算セールをすることもありますが、最大のメリットは「在庫の現金化による資金繰りの改善」といえます。
売れ残った在庫を放置しておくと、1円の現金も生まないどころか、保管コストという「ムダ」を生じさせます。しかし、たとえ損をしてでも販売をすることで、多少なりとも現金を得ることができるうえ、損失相当額は損金（経費）として処理することができるのです。
一方で、繰り返し行われる決算セールによる値下げ販売は、ブランドイメージの低下にもつながりかねないので、頻繁に行うことは避けたほうがよいです。やむを得ず在庫が大量に余ってしまった場合にのみ、決算セールで在庫を一掃することを検討しましょう。
連載ムダをなくしてお金を残す！…中小企業を飛躍させる経理のキホン
本記事は『小さな会社のムダをなくしてお金を残す！』（自由国民社）より抜粋・再編集したものです。
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