※写真はイメージです/PIXTA

会社を存続させるには、売上を伸ばすだけではなく、常に利益を出しげ続けることが必要です。ここでは、会社が決めることのできる売上の計上の基準や、決算月に適切な「発生主義」を活用することによる節税の方法を見ていきます。中小企業のサポートを専門とする税理士が、会社の健全経営の基本をレクチャーします。

【関連記事】中小企業経営者「ウチの会社はうまくいっている」と判断する、あまりにも薄すぎる根拠

「売上の計上基準を見直す」節税策

ここに注目!   計上基準   客観的な証拠 

 

売上は「実現」したときに計上する必要がありますが、いつ売上が「実現」したかの基準については、客観的な事実をもとに会社で決めることができます。

 

例えば小売業の場合、売上の計上基準を「出荷した日」とするよりも、「相手先に到着した日」とすることで、売上の計上を遅くすることができます。売上の計上が遅くなればなるほど、税金を納める時期を後ろ倒しすることができるので、その分資金繰りに余裕が出るだけでなく、節税策を練る時間的余裕をつくることができます。

 

ただし、一度決めた売上の計上基準を頻繁に改定することは、意図的な「租税回避行為」とみなされる可能性があります。また、例えば検収基準(取引先が、出荷した商品の検品を終えた時点を計上基準とすること)を採用するのであれば、相手先から検収完了書を入手するなど、その計上基準に沿った客観的な証拠を残すことが必要です。

 

 

 ムダをなくすコツ 

最も売上の実現日を伸ばせる計上基準を選ぶ

 

杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>

次ページ決算月は特に「発生主義」を徹底

本記事は『小さな会社のムダをなくしてお金を残す!』(自由国民社)より抜粋・再編集したものです。

小さな会社のムダをなくしてお金を残す!

小さな会社のムダをなくしてお金を残す!

安藤 祐貴

自由国民社

社長、その経費、本当に必要ですか? 50万円のムダ遣いは、1000万円の売上獲得に匹敵します!利益を増やすには、売上を増やすよりムダを削減する方が先! 会社の数字を「見える化」してムダな経費・出費をくまなく洗い出…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧