「自己破産だけはしたくない…」借金を減額する方法
ただ、例えば、1000万円を毎月2万円返済するとなれば、返済期間が42年程度かかってしまいます。50歳で任意売却をすれば、92歳まで住宅ローンの残金を返済していく計算になります。
その大半が、年金から返済していくことになりますが、貯蓄がなければ、なけなしの年金から月2万円を返済することは家計に大きな負担となり、いずれ老後破綻を招きかねません。
また、住んでもいない過去の自宅のために支払い続ける精神的ダメージもあります。加えて、自宅の代わりに借りている物件の賃料もプラスして支払うことは、かなり苦しいです。老後リスクを考えると、自己破産を利用して、住宅ローンの残金を帳消しにするほうが、生活再建の観点からすれば有用だと考えられます。
とはいえ、家を失ってしまったのに、さらに自己破産まではどうしてもしたくない、と抵抗感を強く示される方もいらっしゃると思います。
そうであれば、個人再生や任意整理などで、借金を減額してもらう方法もありますし、これらの方法を利用すれば5年以内には借金生活から解放されるのです。
任意売却後の住宅ローン残金についても、選択肢は豊富です。債権者との交渉で毎月1〜3万円を返済し続けていくのか、自己破産でゼロにするのか、もしくは個人再生や任意整理を使って借金を減額してもらうのか、いずれを選択するのかは、本人の自由です。生活再建に向け、よりよい手段を選択します。
井上悠一
クラッチ不動産株式会社代表取締役