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任意売却後の「自己破産」という手段
日本人の方は、非常に「破産」という言葉に敏感です。それだけは避けたいと思う方が多いです。しかし、任意売却(※)で残債務がどれだけ残っても、ほかの債務がどれだけあっても「免責」決定を受ければ債務はすべてなくなります。メリットが非常に大きい制度です。
※ 任意売却…ローンが残っている状態で自宅を売却し、売却した金額で住宅ローンの残金を返済する方法。住宅ローンの滞納が続き、支払えなくなった際によく取られる方法。
また、おおよそ7~10年経過すれば、再度住宅ローンやほかのローンも組むこともできます。リスタートするためには最適な法的処理です。
国家が認めてくれたこの制度を使わない手はない、と私は思います。私の相談者の方には、自己破産を強くお勧めしております。
自己破産をしたからといって、「選挙権がなくなる」「仕事をクビになる」「年金が受給できなくなる」など人権が失われるようなことはありません。ただし、自己破産には借金を帳消しにするという強力な効果があることから、借金の返済を免除してもらう「免責」を受けるには厳格な手続きが用意されています。
自己破産解決事例
自己破産を選択して債務をなくし再スタートを切ったGさんご夫妻
Gさんご夫妻〈大阪市都島区在住/職業:会社員(ご主人)、パート(奥さま)/年齢: 50代〉
○不動産…………………中古戸建
○住宅ローンの残額……3300万円超
○他債務………数百万円
○実勢価格……2000万円程度
夫婦は両名で不動産を共有し、夫婦連帯債務で住宅ローンを組まれていました。新築で 購入後17年経ち、住宅ローンはまだ3300万円程度残っていました。
タクシーの運転手をしていたご主人が体調を崩して内勤に変更となり、歩合給がなくなったため大幅に収入減となりました。消費者金融などから借り入れることで、なんとかやりくりしていたものの、住宅ローンが支払えなくなり、ご相談に来られた際にはすでに4ヵ月住宅ローンを滞納されている状況でした。