住宅ローン返済が厳しい…「自己破産の手前」で借金を整理し、自宅に住み続ける方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

住宅金融支援機構が公表しているデータから、現在日本では、25人に1人が住宅ローンの返済に問題を抱えていると分かっています。最終的には自己破産をしなければなりませんが、住宅ローン以外の借金を整理できれば、破産をせず、自宅を維持することも可能です。借金を整理する方法について、クラッチ不動産株式会社代表取締役の井上悠一氏が解説していきます。

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住宅ローン以外の借金を整理できれば自宅は維持できる

①「任意整理」とは、債権者(お金を貸している人)との話し合いで、将来発生する利息をカットして月々の返済額を少なくする手続きで、住宅ローンの支払いを続けながら、ほかの借金を整理することができます。

 

②「個人再生」は、裁判所を利用した手続きになります。個人再生では、債務を原則5分の1に減額できるので、利息しかカットできない任意整理に比べると減額できる割合が大きく、その後の返済も楽になります。

 

また、個人再生には、自宅を残したいという方のために、「住宅資金特別条項(住宅ローン特則)」という特別な制度も設けられているので、自宅を処分せずに、借金を整理することが可能です。ただし、保有している財産の価額が借金の5分の1よりも大きい場合には、5分の1以上の返済が必要なこともあります。

 

③「自己破産」も、個人再生と同様、裁判所を利用した手続きになりますが、借金をゼロにする代わりに、自宅を含めた一定の財産の処分が必要となります。そのため、自宅を処分せずに住宅ローン以外の借金を整理したいという方には適しません。

 

□自宅を処分せずに借金を整理する方法

 

①任意整理

 

債権者との話し合いで、無理なく返済できるようにする手続きです。

 

具体的には、将来利息をカットしたお金を原則3年(36回)、最長5年(60回)で分割して返済していく方法です。ただし、債権者によっては利息のカットに応じてくれないところもあります。

 

◎個人再生を利用して自宅を維持する方法は?

 

個人再生は借金の返済に困窮する個人が生活再建を図るために設けられた制度なので、生活再建の拠点となる自宅を手放さずに、借金の整理が行えるように特別な手続きが用意されています。これが「住宅ローン特則(住宅資金貸付債権の特則)」と呼ばれる手続きです。

クラッチ不動産株式会社 代表取締役
一般社団法人住宅ローン滞納問題相談室 代表理事 

兵庫県立姫路西高校卒業、立命館大学卒業。
弁護士を志し、立命館大学法科大学院へ進学するも、断念し、東証一部上場企業にて内部監査業務に従事。
自身のマンション購入をきっかけに不動産業界に入る決意をし、住友不動産販売へ転職。
法科大学院時代の友人弁護士から弁護士業務専門の不動産会社があることを知り、司法試験の経験が活かせると考え、中央プランナーへ転職。
任意売却専門の仲介会社である、クラッチ不動産株式会社を設立し、住宅ローンで悩める方のリスタートを支援。
一般社団法人住宅ローン滞納問題相談室を設立し、住宅ローンでお困りの多くの方々の幅広い相談に乗る。

著者紹介

連載あなたを住宅ローン危機から救う方法

※本連載は、井上悠一氏の著書『あなたを住宅ローン危機から救う方法』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

あなたを住宅ローン危機から救う方法

あなたを住宅ローン危機から救う方法

井上 悠一

幻冬舎メディアコンサルティング

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