酒税法改正でビール減税、第三のビールは増税…得したのは? (※写真はイメージです/PIXTA)

ビールが増税されると、メーカーは発泡酒、増税されると第三のビールを作って対抗。2020年の酒税法改正でようやく3種類の税額が統一(猶予期間あり)。結局、得したのは誰なのか。※本連載は渡瀬裕哉氏の著書『無駄(規制)をやめたらいいことだらけ 令和の大減税と規制緩和』(ワニブックス)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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中国は17年連続消費量国別ランキング1位

市場に打って出るのは、海外だけとは限りません。国内市場に参入するにも、ベンチャーの人たちは多くの規制の壁と対峙することになります。この壁を何とかしたいと思う事業者は多く、これまでになかったものを多くの人に届けたいという熱意が実った例をご紹介します。

 

地ビールです。

 

日本の地ビール協会を中心に、平成11年(1999)に「地ビールの日」を定めました。毎年4月23日です。日本は全国各地に地ビールがあります。これは、酒類に関する規制が改革された結果、生まれたものです。

 

そもそもビールとは、どういう飲み物でしょうか。これを定義したのが、1516年4月23日に施行された「ビール純粋令」です。ドイツでもこの日は「ビールの日」となっています。

 

ビール純粋令は、当時のバイエルン公国でヴィルヘルム四世によって発布された法律で、この背景には色々な原料を使った質の悪いビールが横行していた事情があり、王様がビール醸造所や販売について細かく規定しました。むしろ、これは規制強化の日なのですが、現在のビールに使われている材料と同じ、大麦とホップ、水以外の原料を使ってはいけないと規定されたのがこのときです。

 

ビール製造大手、キリンビールの調査によれば、2019年の世界ビール消費量は、1億8905万4000キロリットル。新型コロナウイルス感染症が世界中で流行した2020年以降は1割ほど減る見通しですが、それでも相当な量のビールが世界中で消費されています。

 

国別でもっともビールが消費されているのは人口の多い中国で、17年連続で消費量国別ランキング1位です。中国は経済成長もしているので、需要が伸び続けています。

 

ビールは嗜好品ですから人口に対して消費する人の割合は限られますが、経済成長することでお金を持っている人が増え、日常生活の中でお酒を飲める人が増えたことになります。消費量ランキング2位はアメリカ、3位がブラジルです。ちなみに日本は、このランキングでは7位です。一人当たりの消費量が多いのは、ドイツと思いきやチェコが1位、ドイツは3位です。

 

ビールの種類は世界で百種類以上あると言われます。生産している国は150か国に及び、銘柄は1万種を超えます。日本でも大手ビールメーカーの製品だけでなく、色々な種類のビールが作られていますが、実は日本で地ビールを作れるようになったのは最近のことです。

 

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国際政治アナリスト
早稲田大学招聘研究員

1981年東京都生まれ。早稲田大学公共政策研究所招聘研究員、事業創造大学院大学国際公共政策研究所上席研究員。選挙コンサルタントとして知事・市長のマニフェスト作成など公共政策の立案に携わる。その後、創業メンバーとして立ち上げたIT企業が一部上場企業にM&Aされてグループ会社取締役として従事。
現在、一般社団法人「救国シンクタンク」を立ち上げ政策提言活動を展開。また、減税・規制廃止を求める国民運動一般社団法人「一国民の会」代表を務める。
著書に『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか―アメリカから世界に拡散する格差と分断の構図』(すばる舎)『税金下げろ、規制をなくせ日本経済復活の処方箋』(光文社新書)など多数。雑誌『プレジデント』(プレジデント社)にて連載中

著者紹介

連載「無駄な規制をやめる、税金を下げる」と日本は元気になる!

無駄(規制)をやめたらいいことだらけ 令和の大減税と規制緩和

無駄(規制)をやめたらいいことだらけ 令和の大減税と規制緩和

渡瀬 裕哉

ワニブックス

現在の日本の政治や経済のムードを変えていくにはどうしたらよいのでしょうか。 タックスペイヤー(納税者)やリスクを取って挑戦する人を大事にする政治を作っていくことが求められているといいいます。 本書には「世の中に…

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