(※画像はイメージです/PIXTA)

電球を売るためにニューヨークの街に2000球を一斉に灯すというお祭り騒ぎを演出し、エジソンはまんまと人々の期待感を煽り、話題を独占しました。研究資金を獲得するためには手段を選ばない型破りの行動をとったといいます。※本連載は精神科医である和田秀樹氏の著書『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

「批判は当たり前」と受け流せばいい

■批判は「当たり前だ」くらいに思う

 

もちろん、人と違うこと、常識から逸脱した考え方をすれば、白い目で見られることだってあります。

 

現に、私も常日頃から人と違うことを言うようにしていますが、批判されることは往々にしてあるものです。

 

正直に言うと、そんなとき私は心のなかで「あいつらはバカだからしかたない」と思うようにしています。「捨てる神あれば拾う神あり」ということで、自分のことを受け入れてくれる人もいれば、受け入れてくれない人もいる。

 

その意見が独創的なものであればあるほど、拒絶反応は高まります。その代わり、受け入れてくれる人は「なんて面白い意見を言う人なんだ」「また聞きたい」と熱烈なファンになってくれる。

 

人と違うことを言ったりやったりするかぎり、人に受け入れられることがそんなに簡単なものであるわけがないのです。「簡単に受け入れられて当たり前」と考えている人は、認識が甘いと言わざるを得ません。

 

そう考えれば、批判されたってそれほど気に病む必要がないとわかるのではないでしょうか。

 

「批判なんてよくあること」と受け流せばいいのです。

 

批判や人の視線を怖れて、当たり障りのない人間になるか。

 

それとも「自己本位」の考え方をして「毒にも薬にもなる」人間になるか。

 

その意見を「毒」だと思う人からは批判されるでしょうが、「薬」だと思ってくれる人はあなたの大きな味方になってくれる。それは、当たり障りのない、たいした印象を残せない人間には一生持てない宝なのです。
 

 

和田 秀樹

和田秀樹こころと体のクリニック 院長

 

 

孤独と上手につきあう9つの習慣

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