(画像はイメージです/PIXTA)

40代になると、職場で、家庭で、親子関係で、友人関係で、健康問題で複雑なトラブルが続発してきます。そんなとき立ち直る力があるかないかで、その後の人生が違ってきます。※本連載は松尾一也著『40代から深く生きる人、浅く生きる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

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心が折れる40代こそ立ち直る力を高める

▼浅く生きる人=復元力がない

 

40代は心が折れること満載の日々です。職場で、家庭で、親子関係で、友人関係で、健康問題で複雑なトラブルが続発してきます。すべてが裏目、裏目に出ることもままあります。

 

友人に40代のときにすごい辛酸をなめた男がいます。軌道に乗せたつもりの事業も一夜にして破綻してしまい、家族にも逃げられて、おまけに謎の頸椎の強い痛みにさいなまれて、大手術を受けました。

 

当時、彼の話をただひたすら聴くことくらいしかしてあげられずにもどかしい思いでした。

 

彼はあるときから「もうくよくよしない!」と自分の心に誓い、思いっきり「陽気」にふるまうことを旨としたそうです。恐らくたくさんもがき苦しんだことでしょうが、ときが流れて現在、彼は新しい仕事を愉しみ、新しいパートナーと幸せに暮らしています。

 

逆に人間、落ちるところまで落ちないとこのような覚悟が定まらないとも言えますが、大いに勇気づけられる話です。

 

そんななか、現代人が身につけるべきスキルがあります。ひとつはネガティブな思考・感情を上書きさせるリフレーミングの習慣。リフレーミングとはまさに思い直す、考え直す、感じ直す、気分を直すことです。

 

たいしたことではない、誰も気にはしていない、これの方がよかった、またやり直せばいい、自分には縁がなかった、もっと楽しくなるかも……。

 

もうひとつは小さな希望のカケラをみつける習慣。

 

今日も元気に朝食を食べられる。

桜のつぼみがふくらんだのを心から愛でる。

陽の当たるカフェでコーヒーのおいしさを味わう。

終えた仕事にお客様から感謝のメールに喜ぶ。

お祝いのお酒のありがたみに酔う。

 

人は幸せの糸口をみつけるのが上手い人と下手な人に分かれます。これも生き方トレーニングなのです。やり直しはできないけれど、出直しは誰にでもできます。

次ページ死にゆく人々がたどる絶望のプロセスを知る
40代から深く生きる人、浅く生きるひと

40代から深く生きる人、浅く生きるひと

松尾 一也

海竜社

気がつけば最近、たのしいと感じる瞬間がなくなっている。モチベーションがあがらない、人間関係に疲れている。就寝する頃には自分が完全に電池切れ、燃料切れになっている……。 最近の自分、ヤバくないっ!? それを特に…

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