【関連記事】他社のマネするだけ「A4用紙一枚の経営計画」で成功する方法
悪い経営計画書は「抽象的」見直すべき11のポイント
■A4用紙一枚、悪い経営計画書
悪い経営計画書は、内容が抽象的であったり、必要な項目が記載されていなかったりすることが多く見られます。抽象的な表現では、実行する社員は理解できませんし、必要な項目が欠けていては経営計画を達成することができなくなります。
以下、経営計画書各項目の悪い例のポイントです。
1.意義
副題が未設定のため、この経営計画のめざすところがわかりません。この経営計画の意義と連動した副題がほしいところです。
2.経営理念
チャレンジという理念はよいのですが、具体的にどのような姿勢でチャレンジするのかがわかりません。
3.経営ビジョン
「顧客の拡大」では、めざすビジョンが抽象的です。どのような夢をもつのかをしっかり検討した結果を記載してほしいものです。
4.外部環境
コンパクトにまとまっていて問題はありません。。自社の置かれている環境を理解することで、適切な行動が取れます。
5.内部環境
自社の強み、弱みを簡潔にとらえています。この状況のもとにどう経営に取り組んでいくかを考えていきましょう。
6.経営目標
売上計数しか明示されていません。定性的な目標も検討しましょう。
7.経営方針
取り組むべき4つの視点(人、物、金、情報)について簡潔にまとまっています。
8.目標利益計画
売上高が毎年、前年度の倍に上がっています。希望が先行しており根拠に乏しい状況です。
9.月別目標利益計画
毎月一律の金額で計上しており、季節要因を加味していません。計数の動きを勘案して現実的な数字にしましょう。
10.主要施策
ISOを除くと定量的な目標が記載されていません。
11.行動計画
主要施策を受けて行動内容を作成しますが、具体的に何を実施するのかという「仕組み」がありません。また、すべて一律に開始するとしていますが、現状を考慮した開始予定を設定することも必要です。