「経営計画」でおさえておくべき11のポイント
●A4用紙一枚で作成する、よい経営計画書
よい経営計画は、経営理念を始め、経営ビジョン、経営目標が明確に記載され、外部環境や内部環境も的確にとらえています。
利益計画も現状を踏まえ計数を計上するとともに、主要施策や行動計画も具体的に記載されています。以下、経営計画書各項目のよい例のポイントです。
1.意義
意義と副題が連動し、めざす計数を明示しています。
2.経営理念
カステラで、家庭に笑顔を追求する、カステラの味を追求すると、お客様への姿勢と製造の姿勢が明確になっています。
3.経営ビジョン
関東地域のシェア№1とし、大手企業を相手に戦っていく姿勢を示すとともに社員の夢につながっています。
4.外部環境
政治環境から市場環境までコンパクトにまとまっています。自社の置かれている環境がきちんと理解されています。
5.内部環境
強みと弱みをしっかりとらえています。
6.経営目標
計数目標を売上高と売上高営業利益率でしっかり明示しています。また、新規取引先の開拓や新商品開発の推進を掲げ、拡大の布石をしています。
7.経営方針
経営目標達成のための取り組むべき4つの視点(人、物、金、情報)についてきちんとまとめています。
8.目標利益計画
経営目標のもと順次拡大をめざしている姿がわかります。
9.月別目標利益計画
扱う商品の季節要因を勘案してきちんと作成しています。
10.主要施策
目標利益計画をもとに、部門別の課題を期日と定量で示してあり、成果を計数で測れるようになっています。
11.行動計画
主要施策を受けて具体的な行動内容が作成されています。開始の時期も目標計数も明示されていますので、担当部門としては進めやすくなっています。
他社事例を参考にすれば自社でも作れる自信がつく。
具体的行動
よい事例を参考にして、自社で作ってみよう。
宮内 健次
中小企業診断士 社会保険労務士