「逆指値」等を活用した自動売買も今は一般的
株式の売買はマーケットが開いている時間に値動きを見ながら、成行や指値で注文する方法が一般的です。注文方法の詳細は表の通りとなります(下記図表参照)。
[図表]株式の注文方法
平日昼間にお勤めの方であれば、勤務中にPCやスマートフォンで取引画面を開くわけにはいきません。そこで自動売買を活用するのがお勧めです。
自動売買の手法としては、保有する株式が一定の価格まで下落した時に損切りの注文を発注する「逆指値」が最もよく知られています。この逆指値は国内株式ではカブドットコム証券が個人投資家向けに初めて導入しました。
自動売買を活用すれば「損失の拡大」を防ぐことも可能
カブドットコム証券は、自動売買の活用によるリスク管理の重要性を伝えるとともに、その投資成績を上げることを掲げています。そのコンセプトのもと、逆指値の他にも様々な自動売買を用意しています。その一部をご紹介していきます。
●自動売買逆指値
株価が「指定の株価まで下落したら売り」「指定の株価まで上昇したら買い」とする自動売買です。通常の指値注文ではフォローできない、○○になったら、発注という方法が可能です。
<例>損失を限定させるロスカット注文
21万円で買付した銘柄を、20万円以下に値下がりしてしまったら売りたい場合。20万円以下になったら売却する逆指値注文を発注。一定価格以下のロスカット注文を出しておくことで、損失拡大を防ぐことができます。
<例>上昇トレンドに乗る買付注文
これから買付したい銘柄の株価が22万円以上になればさらに上昇すると思った場合、22万円に到達したら買い注文を発注。上昇トレンドの波に乗り、順張りで利益を狙いたい時に利用します。
●自動売買W指値®
売買注文の際に、時価の上下で、指値と逆指値が両方設定できる自動売買です。
<例>利益確定とロスカットの両方を設定する
時価700円の手持ち株を売却する際、「(1)760円の利益確定の指値注文を出しつつ、(2)株価が680円まで下がったら指値を678円に訂正」といった設定が可能です。
●Uターン注文®
買い注文と同時に、その銘柄の売り注文を予約できる自動売買です。デイトレーダーの方や、時間に余裕のない方に便利です。
<例>買い注文の発注と同時に、その銘柄の売り注文を予約
「300円の買付注文が約定したら、330円で売却する」設定を発注します。逆指値は自動売買の基本となり、注文後に株価を見ていなくても指定の株価に達した時に自動的に注文が発注されます。W指値®、Uターン注文®も基本的には同じです。自動売買はすべての証券会社で同じようにできるかというとそうではなく、証券会社によって発注機能が異なります。
カブドットコム証券の場合、自動売買機能が充実しており、注文期限は最大3週間先まで設定できます。平日の昼間に仕事で株式投資をすることが難しいという方はもちろん、狙っている銘柄があり、特定の価格に到達するのを待っているが、頻繁にチェックできない・・・そんな場合にも、事前に注文を出しておくことが可能です。
時間の制約がある方は、自分に合った自動売買を活用することで、売買のチャンスを逃さない取引ができるようになります。