安い時に多く買い、高い時には少しだけ買う
株式投資で株価の取得価格を平準化する方法に、ドルコスト平均法による投資手法があります。
ドルコスト平均法とは、たとえばある銘柄を毎月1万円分ずつ長期にわたって投資する・・・といった方法です。投資資金は1万円なので、株価が100円なら100株を購入できます。
長期投資をしていると、何らかの事情で株価が下落する時期もあります。株価が100円から80円に下がった場合、毎月1万円投資と決めているので、その月は125株が買えることになり、平均取得単価を下げる効果があります。逆に株価が120円に上がれば83株しか買えない計算となります。
つまり、「安い時には多く買えて、高い時には少しだけ買う」注文が自然に行えるのです。このように効率良く投資を続けられれば、取得平均価格は平準化し、株価が上昇した際に売却益を得やすくなります。
下落局面でも「心理的な影響」を受けずに投資できる
世界の株式市場は常に変化し、株価が上昇局面にある時もあれば、何かのショックを要因に大きく下落する局面もあります。下落が続く局面では、人間の心理が投資への意欲をそいでしまうことがあります。
しかし、ドルコスト平均法は心理と関係なく下落局面でもコツコツ投資を続けることで、株価が上昇した時に利益を得やすくなる可能性が高くなります。
とは言え、投資したい銘柄の単元株価が毎月の投資希望金額よりも高く、毎月継続して買うのは難しいという声もよく聞かれます。
カブドットコム証券には、プレミアム積立というサービスがあります。毎月500円以上1円単位の少額から単元未満株を積み立てできるサービスです。初心者の方も毎月500円であれば株式投資を始めやすいはずです。
毎月の積立なら、無理のない形でドルコスト平均法を活用した投資が実践できます。少ない投資金額でもポートフォリオが組みやすくなるので、リスク分散できる点もメリットです。好きな企業の株式を長期で少しずつ買っていき、ゆくゆくは単元数にして優待品を受け取る、という積立も有効な投資手法の一つです。