「そこまでして子供が欲しいのか?」体外受精に挑んだ34歳女医の苦悩

いつまで続くのか分からず、「出口の見えないトンネルのなかにいるよう」とも言われる不妊治療。女医の山下真理子氏も、そんな不妊治療で子供を授かったひとりだという。どのような問題に直面し、どう向き合ってきたのか、医師の立場から語ってもらう本連載。第4回目は「人工授精」から「体外受精」にステップアップした時の心境、キャリアや費用との間で揺れる感情を語ってもらった。

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不安だったのは「キャリア」と「費用」

人工授精を経て、体外受精に移行するタイミングで、体外受精を専門とするクリニックに転院した。体外受精にステップアップして不妊治療をしている友人も周りにちらほらいたが、私が一番不安だったのは、自分の仕事のことと、費用のこと。いつまで続くのかわからない不妊治療に、そこまで高額な費用をかけられるのかということ。

 

そして、自分の医師としてのキャリアを犠牲にしながら不妊治療をつづけるかどうかということ。

そこまでして子供が欲しいのか?

不妊治療は身体のことなので、自分の仕事のスケジュールを優先させることは難しい。私は、できるだけ時間の融通の効く仕事で、始業が遅い仕事(朝一番に受診をして出勤が間に合う仕事)を選ばざるを得なかった。

 

医師の仕事は、本来、常に勉強し続ける必要があるし、自分の時間(プライベート)を優先しにくく、急に仕事を休むことはできない。コロナ渦の現在はその限りではないが、基本的には「どんなに体調が悪くてもとにかく出勤する」のが当たり前だった。

 

そこまでして、子供が欲しいのか、ということを自問し、前回(連載第3回)書かせてもらった通り、特別養子縁組を真剣に検討した。

中断していた不妊治療を再開

しばらく中断していた不妊治療を再開したのは、34歳の時。

 

体外受精専門クリニックのHPを見ていたとき、不妊治療の説明会があると知り、その説明会に参加し、結果、そのクリニックに転院することにした。

 

コロナ渦の直前のことで、そのクリニックは、私が参加した説明会を最後に、現在に至るまで、説明会は中止しているとのこと。本当に、ラッキーだったなと思う。

 

説明会の次の月に、夫婦揃って再びホルモン値などの検査をして、コロナ感染症流行による一度目の緊急事態宣言の中、体外受精による治療を開始した。

 

とは言っても、「生理がきたので、体外受精したいので採卵してください」というわけにはいかない。

 

開始月の生理終了後から中容量ピル服用によっ卵巣を休めて、次の生理が来るのを待つ。
次の生理が来てから、内診をして卵胞の発育状態を確認し、卵胞をしっかり成熟させてきちんと排卵を起こすために、HMGの自己注射を行う。自己注射の他に、私は服薬による卵巣刺激も行った。

1個の卵子を採卵するために大量の薬を服用する

連載第1回でお話しした通り、私はAMH低値、つまり、「残存卵胞数」が少ない。

 

簡単に言うと、体外受精に使用する為の卵が、そもそも少なく、採卵を行っても、卵が取れるかどうかわからない。 

 

平均的なAMHの数値で、同年代の人だと、自己注射などの卵巣刺激法によって10個程度の卵が取れるとか。10個卵が採れたとして、それぞれの卵を精子と受精させて、状態の良い受精卵をお腹の中に戻す、と言うのが、自己注射をして卵巣を刺激する目的。

 

私は、1個の卵を採卵するために、たくさんの薬の服薬と、自己注射を行った。

 

 

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京都府立医科大学を卒業後、医師に。医師だけでなくモデルやコラムニストとしても活躍。美容医療に従事しつつ、専門学校にて医療教育にも関わる。
不妊治療を経て、2021年第1子出産。子育てと医師との両立を試行錯誤する一方でビューティージャパン近江大会2021のファイナリストにも選出される。

著者紹介

連載女医の不妊治療体験

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