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連載女医の不妊治療体験【第12回】

残された時間をどう過ごすのか…35歳女医が自らの不妊治療を通して伝えたいこと

不妊治療医師

残された時間をどう過ごすのか…35歳女医が自らの不妊治療を通して伝えたいこと 仲睦まじい山下真理子氏とご家族。

いつまで続くのか分からず、「出口の見えないトンネルのなかにいるよう」ともいわれる不妊治療。女医の山下真理子氏も、そんな不妊治療で子供を授かったひとりだという。どのような問題に直面し、どう向き合ってきたのか、医師の立場から語ってもらう本連載。最終回は、一人目の不妊治療後に感じた思い、そして二人目不妊治療中の今考えることについて、原稿にしたためてもらった。

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不妊治療はラクなものではない

不妊治療を始めようと思っている人。既に不妊治療に取り組んでいる人。妊活を考えている人。このコラムの読者には、本当にいろんな人がいるだろう。

 

先にお伝えしておくと、不妊治療は決してラクなものではない。大変なことはたくさんあるし、「リセット」のたびに、「なんで私だけ」と、自分を責めたくなる。難なく妊娠出産している友人を横目に、嫉妬心が湧いてくる自分に、自己嫌悪を感じたりもする。

 

一人目を不妊治療で授かったとき、「もう二人目を不妊治療で頑張るなんて、自分にはできない」と思っていた。一人っ子にはしたくなかったので、二人目は特別養子縁組をする、と決めて、公言もしていた。

 

そして日々妊婦として生活する中、「妊婦って、なんて大変なんだろう」と思っていた。切迫流産などで入院したという話を耳にするたびに、「妊娠って怖い」とさえ思っていた。

全てを忘れたあの日

そんな私だったのに、2021年2月24日15時49分には、辛かったこと、大変だったこと、悪阻があったこと、仕事をやめなければならなかったこと、いろんなことを、本当に全部忘れた。

 

子育てをする生活は、妊娠する前の自分の人生とは、大きく変わった。

 

人生の優先順位は、子供が一番になった。熱が出れば仕事を早退してお迎えに行くし、大好きだった服の一部は、よだれでベチャベチャになるので、もう着なくなった。

 

髪を巻いておしゃれをすることもなくなったし、寝るときは、寝相の悪い息子のおかげで、自分はベッドの端っこで縮こまって寝ている。

 

子育てに疲れて、「子供なんて産まなきゃよかった」と思う人もいるかもしれない。
子育てには、なんの見返りもないし、当然ながら報酬も発生しない。

 

でも、「ママ」と呼んで、必死に腕を伸ばしてくる姿や、保育園にお迎えに行ったときに、ママを見ただけで早く抱っこして欲しくて泣いている姿を見るたびに、「こんなに自分を求めてくれているなんて本当に幸せだな」と思う。

京都府立医科大学を卒業後、医師に。医師だけでなくモデルやコラムニストとしても活躍。美容医療に従事しつつ、専門学校にて医療教育にも関わる。
不妊治療を経て、2021年第1子出産。子育てと医師との両立を試行錯誤する一方でビューティージャパン近江大会2021のファイナリストにも選出される。

著者紹介

連載女医の不妊治療体験

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