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連載女医の不妊治療体験【第9回】

「寝室が別になった」と言う話も…35歳女医が自らの不妊治療を通して気づいた夫婦のあり方

不妊治療医師

「寝室が別になった」と言う話も…35歳女医が自らの不妊治療を通して気づいた夫婦のあり方 「『ありがとう』と夫に伝える習慣を続けている」と語る山下真理子氏

いつまで続くのか分からず、「出口の見えないトンネルのなかにいるよう」とも言われる不妊治療。女医の山下真理子氏も、そんな不妊治療で子供を授かったひとりだという。どのような問題に直面し、どう向き合ってきたのか、医師の立場から語ってもらう本連載。第9回目は、不妊治療を続ける夫婦の現実と苦悩を原稿にしたためてもらった。

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頭ではわかっているのに歪みあってしまうことも

不妊治療によって第一子を出産して、二人目の不妊治療を継続している私が、不妊治療を受けて感じたことを、ありのままに書かせてもらってきた。不妊治療は不思議なもので、夫婦の問題や自分の課題に、時に気づかされることもある。そして、不妊治療を通じて感じる困難さや悩みも、男女で全く違う。

 

「夫婦関係には感謝の気持ちが大切」

 

結婚前から、そして結婚してからも、よく言われた。頭ではわかっているつもりだったけれど、どうしても、自分の思っていることが伝わらなかったり自分の意見と合わなかったりするたびに、「どうして」と、歪みあってしまうこともある。

 

けれど、お互い支え合うことでしか実現しないのが不妊治療でもある。いろんなことを飲み込んで乗り越えられないと、不妊治療は絶対に成功しない。

不妊治療に男性が付き添う例は少ない

コロナ禍の影響もあり、多くの不妊治療クリニックは(産婦人科ももちろん)付き添いをすることができない。けれどもコロナ禍以前に不妊治療クリニックを受診した時でも、パートナーの男性が一緒に来ている例は決して多くはない。

 

不妊治療をしていく中で、男性の協力を最も必要とするのは、タイミング法であれば、排卵期に合わせた性交渉、人工授精や体外受精であれば、定められた日時に必ず「精子の採取」をしなければならないこと。

 

簡単に言うと、自分の「気分」や「ムード」に関係なく、そういった行為に及び、そして絶対的に射精しなければならない。

 

それまでに、少なくない金額をクリニックに支払い、仕事やプライベートの予定を調整しながら受診をして、場合によってはホルモン剤の自己注射を行い、ホルモン剤を服用することでむくみや体重増加などと闘ってきたのに、「その日」に、パートナーが「気分が乗らない」となったら……。どうなるか、想像に難くないだろう。

 

不妊治療をきっかけに、セックスレスになった、夫婦関係がギクシャクした、寝室が別になった、と言う話も不妊治療経験者からはよく聞く。不妊治療を継続しながら、良い夫婦関係を保つためには、想像以上の努力が必要でもある。

京都府立医科大学を卒業後、医師に。医師だけでなくモデルやコラムニストとしても活躍。美容医療に従事しつつ、専門学校にて医療教育にも関わる。
不妊治療を経て、2021年第1子出産。子育てと医師との両立を試行錯誤する一方でビューティージャパン近江大会2021のファイナリストにも選出される。

著者紹介

連載女医の不妊治療体験

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