様々な運用モデルの開発の過程でヘッジファンドも普及
以上のような背景から、固定的な政策アセットミックスによる運用が上手く機能しない可能性や、上手く機能しない局面での効果的な対応についての本格的な研究・モデル開発が進み始めたのである。
その過程で、機関投資家のアクティブ運用において投資戦略・分析手法の分散の観点からヘッジファンドを含むオルタナティブ戦略の運用モデルの開発・研究が広がったと言えよう。
一方、効率的市場仮説をベースに「パッシブ・インデックス」化の流れも強まった。また、ファクターやアノマリーなどとの融合で「スマートベータ」も拡大した。加えて、ショートターミズム(=短期志向)への批判から「ESG投資」への注目も高まった。
このように、伝統的ファイナンス理論を背景としたファンダメンタルズ分析の"一強時代"から、様々な投資・運用戦略が群雄割拠する"戦略分散時代"に入ったのである。
そして、日本の機関投資家の間でも様々な投資戦略を持つヘッジファンドへの投資が拡大し、またポートフォリオのなかにヘッジファンド戦略を組み込む動きが広がったと考えられる。
中村 貴司
東海東京調査センター
投資戦略部 シニアストラテジスト(オルタナティブ投資戦略担当)
\投資対象は株式、債券だけではない!/ 金融資産1億円以上の方向け
「本来あるべきオルタナティブ投資」 >>他、資産運用セミナー多数開催!
カメハメハ倶楽部セミナー・イベント
【12/10開催】
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
―税務調査を録音することはできるか?
【12/10開催】
不動産「売買」と何が決定的に違うのか?
相続・事業承継対策の新常識「不動産M&A」とは
【12/11開催】
家賃収入はどうなる?節目を迎える不動産投資
“金利上昇局面”におけるアパートローンに
ついて元メガバンカー×不動産鑑定士が徹底検討
【12/12開催】
<富裕層のファミリーガバナンス>
相続対策としての財産管理と遺言書作成
【12/17開催】
中国経済×米中対立×台湾有事は何処へ
―「投資先としての中国」を改めて考える