勉強ができない子の9割は「やり方」が間違っている
■合格は「プロのテクニック」を知っているかどうか
たとえば、ゴルフを始めようと思って、初めてクラブを握ったとしましょう。おそらくほとんどの人は、ボールにクラブが当たらないし、当たっても前に飛ばないはずです。
ごく一部のセンスのある人は、自分で試行錯誤しながら正しいフォームを身につけて、ボールを前に飛ばせるようになるかもしれません。しかし、基本的には、自己流でいくら練習を繰り返したところで、けっして上達はしません。
上達するためにもっとも賢い方法は、レッスンプロなどのコーチから基本を学ぶことです。スイングの基本についてレクチャーを受けたうえで練習を繰り返せば、確実に上達のスピードが上がるものです。
ゴルフやテニスなどのスポーツなら上達の理屈がわかるのに、なぜか勉強になると自己流や根性論にこだわる人が多数派です。自己流と根性でうまくいった子だけが「頭のいい子」「やればできる子」とされ、それ以外は勉強をあきらめてしまっています。
私にいわせれば、いくらがんばっても成績が上がらないのは、努力のベクトルを間違えているから。
勉強ができない子の9割は、「やり方」が間違っているのが原因です。
だからこそ、その子に合った「正しいやり方」さえ身につければいいのです。
和田 秀樹
和田秀樹こころと体のクリニック 院長