「勉強のやり方しだいで東大合格できる」と確信…灘高生の体験 (※写真はイメージです/PIXTA)

高校三年の夏、公立高校の生徒たちの「的外れな勉強法」に衝撃を受けた灘高生。東大を目指しているという同級生の友人に灘高の勉強法伝授した結果、見事東大合格。さらに1歳下の弟にも勉強を教えたところ東大文一に合格した。「勉強はやり方しだい」だという事実を痛感したという。※本連載は、和田秀樹氏の著書『公立・私立中堅校から東大に入る本』(大和書房、2019年2月刊)より一部を抜粋・再編集したものです。

休まず勉強する他校の生徒たちを見て、焦る灘高生…

中堅校からでも東大を目指すことはできる。身のまわりで起きた2つのできごとをきっかけに、私はそう確信するようになりました。

 

灘高校3年生だった夏のことです。私は、夏休みを近所の公立図書館で勉強しながら過ごすことに決め、夏休みに入ると早速通い始めました。

 

実をいうと、その時点で、模擬試験の成績や過去問にチャレンジした手応えから、東大理三に合格できる見こみはついていました。

 

高校3年の夏休み、公立高の生徒たちは的外れな勉強を続けていたという。(※写真はイメージです/PIXTA)
高校3年の夏休み、公立高の生徒たちは的外れな勉強を続けていたという。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

では、なぜわざわざ図書館通いを計画したかというと、図書館に通う女子生徒に勉強を教えてあげればモテるのではないかと思ったからです。いってみれば不純な動機です。私にも、男子高の生徒らしい妄想にあふれる時期があったわけです。

 

さて、朝早起きして図書館に向かうと、午前9時の開館を前にして、受験生らしい人たちが列をなして待っているのが見えました。

 

図書館には熱心な学生が集まるので、早めに行かないと席を確保できないとは聞いていましたが、実際に目の当たりにすると、気が引き締まりました。自分もうかうかしていられないという気持ちになりました。

 

席を確保すると、みんな一斉に勉強をスタートします。

 

全員が一心不乱といった様子で、誰一人として雑談をする雰囲気ではありません。途中、私は席を立ってバーガーショップに出かけたり、適度にお茶休憩したりしていたのですが、公立高の受験生たちはほとんど席を立つことすらありません。

 

お昼どきになると、彼らは持参したお弁当を5分くらいで食べ、数時間に1回くらいのペースでトイレ休憩する以外は、机にかじりついて勉強していたのです。

 

それを見ていて、さすがに「ヤバい」と感じました。今でこそ、自分は合格圏内ですが、このハイペースで公立高校の生徒たちが勉強を続けたら、私が追いつかれて、追い抜かれるのも時間の問題ではないか、と不安になってきたのです。

 

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    ルネクリニック東京院 院長

    1960年生まれ。
    東京大学医学部卒業。
    東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカカール・メニンガー精神医学学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、ルネクリニック東京院院長。
    30年以上にわたって高齢者専門の精神科医として高齢者医療の現場に携わる。
    『自分が高齢になるということ』(新講社)、『年代別医学に正しい生き方 人生の未来予想図』(講談社)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『「人生100年」老年格差』(詩想社)『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『80歳の壁』(幻冬舎)など著書多数。

    著者紹介

    連載公立・私立中堅校から東大に入る「本当の勉強法」

    公立・私立中堅校から東大に入る本

    公立・私立中堅校から東大に入る本

    和田 秀樹

    大和書房

    教育書を多数執筆し、多くがベストセラーになっている実績をもつ和田秀樹氏の渾身の書。 2020年の入試改革への備えにもふれ、具体的なノウハウを数多く入れた。 いわゆる「地頭のいい子」でなくとも、東大を目指せる、合…

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