何かと黒い噂が絶えない不動産業界。7年間で約500件の不動産取引の経験を持つグランドネクスト株式会社代表・小島優一氏は、不動産買取のシーンで登場する「悪徳業者」の危険性を指摘しています。

悪徳不動産業者に騙され「不動産買取で大損」?

マンションや家といった不動産が高額な財産であることは言うまでもありません。しかし、売却して現金化しやすい高級車や宝飾品などとは異なり、不動産は流動性が低く、すぐに換金することがむずかしいという特徴があります。

 

そのような換金性や流動性の低い不動産をすぐに現金化できる方法として挙げられるのが「買取」というシステムです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

しかし、マンションを早く売りたい状況につけ込んでくる悪徳な買取業者や不動産業者も存在していて、場合によっては、数百万円から1千万円以上損をすることもあるので注意しなければなりません。

 

本記事では、不動産買取のシステムや、買取を利用して不動産を売却するメリット、デメリットについてくわしく解説します。不動産をすぐに現金化したい方や、マンションや家がなかなか売れなくて困っている方、買取で悪徳業者に騙されたくない方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産の売却方法…「仲介」「買取」何が違う?

マンションや家などの不動産の売却方法は、大きくわけると「仲介」と「買取」の2種類があります。まず、この「仲介」と「買取」の違いを確認しましょう。

 

■仲介と買取

 

仲介と買取の仕組み
仲介と買取の仕組み

 

仲介とは、不動産会社にマンションや家などの売却を依頼して買主を探してもらう売却方法です。広く知られている手法であり、多くの場合、売買契約は個人の売主と買主とで結びます。不動産会社の仲介で契約が成立した場合は、売主、買主ともに仲介をした不動産会社に対して報酬である仲介手数料の支払いが必要です。

 

一方買取とは、不動産会社や買取業者にマンションや家などを直接買い取ってもらう方法です。ちょうど車や宝飾品などの買取店のようなイメージです。不動産会社の仲介が入らず買取業者に直接売却する場合は、仲介手数料の支払いは必要ありません。

 

■買取保証とは?

 

仲介と買取のハイブリッドともいえるのが買取保証という仕組みです。家やマンションを仲介で売却できなかった場合、不動産会社があらかじめ決めておいた価格で買い取ってくれるシステムになっています。仲介で売却に出したいけれども、現金化する期限が決まっているような場合におすすめです。

 

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