外壁塗装の満足度は「業者の提案力」にかかっている
⑤提案力がある
良い業者を選ぶためには、技術力のほかに提案力も必要です。
提案力は、「こういうデザインはどうか」「この塗料を使うとこんな効果が期待できる」など、依頼者であるお客さんが知らないことや分からないことなどを、専門家の立場から提案する力のことです。
外壁塗装業者は、一言でいえば壁や屋根を塗る業者です。
しかし、せっかく大金を使うお客さんとしては、より良い家にするためのアイディアやアドバイスを受けられるのが理想です。
そのためには、単に塗装する塗装屋でなく、デザインや機能面の提案ができる業者を選ぶことが大事です。そのような力をもつ職人を、筆者たちはペイントデザイナーと呼んでいます。
塗装というと、壁一面をローラーで一色に塗りつぶす作業をイメージする人が多いことでしょう。
もちろん、ムラなく塗りつぶすのにもそれなりの技術が必要です。
一方で、壁はいわばキャンバスのようなものですから、アイディア、発想、センス、技術力を駆使することで、さまざまな見た目に変えることができます。
例えば、平坦な壁をレンガ調に見せることができますし、木目調に見せることもできます。
家のアイコンとなるようなイラストを手描きで描き入れることもできますし、白いモルタルを使って凹凸をつけ、手触りを変えることもできます。
提案力がある業者なら、例えば「アンティーク風にしたい」というお客さんのリクエストを受けて、アイディアを駆使した提案ができるものなのです。そのような業者を見つけられれば、仕上がりについて相談しながら、イメージを膨らませることができます。
期待を超える仕上がりになり、満足度も高くなることでしょう。「お客さんの期待を超える」ことは、実は、作業をする職人にとっても大きなモチベーションになります。働く側の意識として「自分は単なる塗装屋」と思っているとやる気が高まらないものです。
「ペイントデザイナーとして提案できる」
「お客さんの期待にアイディアと技術で応えられる」
そんなふうに思えることで、やる気が高まり、発想力も高まるものなのです。そのような業者を探す方法として、過去に塗装した実績をよく見比べてみてください。
変わったデザイン、自由度が高い塗装、塗装例のバラエティに富んでいる業者などを見つけたら、塗装の経緯を聞いてみましょう。
「この家はお客さんからのリクエストで、細部までこだわって塗装しました」
「モダンなイメージというリクエストを聞いて、玄関廻りを塗り分けました」
そんな答えが聞ける業者が見つかれば、満足度が高い塗装になる可能性が高くなります。
ちなみに、そのような塗装をするためにも、中間マージンがなく、自社で職人を雇っている業者がお勧めです。実際に作業をする職人と直接コミュニケーションできますし、中間マージンがない分、費用に余裕をもってさまざまなことに挑戦できるからです。
久保 信也
株式会社リペイント匠 代表取締役
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