お金を借りるときの「使用料=金利」は人によって違う
かつて、借金をすることは恥ずべきことだという時代がありました。今でも60歳以上の人の多くは子供の頃に親から「できる限り借金をしてはいけません」と教えられた人は多いと思います。
ところが最近では借金をすること自体にあまり抵抗がなくなってきているようです。本記事ではすべて「借金」という言葉を使いますが、実際には「ローン」だとか「リボ払い」だとか「ボーナス払い」という言いかたをされるようになりましたので、余計に借金をすることの心理的な抵抗感が少なくなっているのだろうと思います。
しかしながら、そういった柔らかい言葉で本質を見失ってしまうことがないよう、ここでは一貫して「借金」という言葉を使いたいと思います。
筆者は借金が悪いことだとは思いませんが、お金を借りるというのがどういうことなのか? その本質を知ること。そして仮に借金をするのであれば、これだけは知っておくべきということがあります。
始めに、借金をするというのはどういうことかということです。これはごくシンプルな話で、「人が持っているお金を使わせてもらう」ということです。今、自分に使えるお金がないから、人のお金を使わせてもらうのです。当然、人のものを使わせてもらうわけですから、次の二つは何があっても守らねばなりません、
①借りたお金は必ず返す
②借りるのだから使用料を払う
①はごく当たり前のことですが、②の使用料とは一体何か? それは「金利」です。言うまでもなく、この二つは借金する上では最も重要な原則と言って良いでしょう。さらに言えば、この使用料は人によって差があります。
何か物を借りて、その使用料を払う場合は、人によって異なることはありません。レンタカーにしても借家にしても、あらかじめ料金を提示しています。
ところがお金の使用料である金利は借りる人によって全く異なることがあります。その理由は①にあります。“借りたお金は必ず返す”のは当然のことですが、世の中には借りたお金を返さない人もいます。もちろん悪意を持って返さないわけではなく、予定が外れたり、うまくいかなかったりして“返せない”ということもあります。
だからといって返さなくてもいいわけではありません。待ってもらうなり、余分に金利を払うなりしながら、時間がかかっても返すのは当然でしょう。
貸す側から見ると、相手がどれぐらい返済の確実性があるかは重要です。ほぼ確実に返してくれるのなら、使用料=金利は安くても良いでしょうが、返済にやや不安のある先なら金利を高くするのは当然です。これは貸す相手の「信用度」です。したがって、通常、銀行等が融資する場合は、相対で融資先と話し合って金利を決めることが多いのです。
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