今回の半導体不足は「自動車業界の大チャンス」かもしれない

世界的な半導体不足が続いています。デジタル化の加速で需要が増し、供給が追いつかないことが理由だと考えられています。多くの企業が半導体不足によって苦戦を強いられているようですが、じつはそれが大きな商機となる可能性もあるようです。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

半導体不足で、世界中の自動車生産が減少しているが…

世界的に半導体が不足しているようです。筆者は半導体の事情に詳しくありませんが、多方面でのデジタル化投資が盛り上がり、各方面で半導体の需要が増え、供給力が追いついていない…ということのようです。

 

自動車の生産にも大量の半導体が用いられているので、半導体が不足すると自動車の生産に支障が出るため、各社とも半導体の確保に頭を抱えているようです。自動車メーカーが減産に追い込まれている、という報道も、チラホラと目にするようになりました。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

今回の場合、通常の減産とはちょっと違う

たとえば、自社工場の火災等々によって減産に追い込まれると、自動車メーカーにとっては大打撃となりかねません。需要はあるのに生産できず、販売チャンスを逃すことになりかねないからです。

 

とくに悔しいのは、顧客の奪い合いをしているライバルに易々と顧客を取られてしまいかねない、ということでしょう。自動車の場合には、一度ライバル製品を使った消費者が気にいると、次もライバル製品を買うようになってしまうかもしれず、影響が今回限りではなく長期にわたって続きかねない、といった問題もあるでしょう。

 

そこで、困り顔で記者会見をすることになるわけです。しかし、今回の場合には通常の減産とは状況が大きく異なるので、注意が必要です。

 

経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

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