厚生年金受給額〈月額14万円〉と聞くが…20代の若者「選挙に行く」アクションが「年金不安の解消」に有益なワケ

厚生年金受給額〈月額14万円〉と聞くが…20代の若者「選挙に行く」アクションが「年金不安の解消」に有益なワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

今日4月23日は、第20回統一地方選挙の日。「行かなくても同じでしょ」と面倒に思う人もいるかもしれませんが、将来の年金等をはじめとする「今後のお金」に不安や不満を感じている若者こそ、足を運ぶことをお勧めします。厚労省の統計によれば、現状の平均の厚生年受給金額は約14万円。しかし、将来はもっと厳しくなるでしょう。改革するには若者の行動力が必要です。経済評論家、塚崎公義氏が解説します。

「若者の投票=若者の利益」といえるワケ

今日が投票日だ、という読者も多いでしょう。そこで筆者は、若者に選挙に行くことを呼び掛けたいと思います。

 

「選挙は国民の義務だから行きなさい」などという堅苦しいことを言おうとしているのではありません。若者が投票することが若者世代のためであり、若者世代を重視する政策が採られることが日本の将来にとって重要だと考えているからです。

 

「シルバー民主主義」という言葉を知っているでしょうか。高齢者は有権者の人数が多く選挙の投票率も高いので、政治家としては高齢者に冷たい政策を採用すると次の選挙で落ちる可能性が高まります。そこで、政治家は高齢者を優遇する政策を取りたがる、ということを指す言葉です。

 

一方で、若者は有権者の数が少ない上に投票率も低いので、政治家としては若者に冷たい政策を採用しても落選のリスクはそれほど高まりません。予算が無尽蔵にあれば、高齢者も若者も満足する予算が組めるのでしょうが、そんなことはあり得ません。

 

実際には予算には限りがあることを考えれば、高齢者優遇予算を組むために若者のための予算を削減することが、当選を目指す政治家にとって合理的なのです。若者重視の政策を推進しようと考えても、落選してしまっては、元も子もありませんから。

 

そうした事態を少しでも改善するためには、若者が選挙に行くことが重要なのです。若者の投票率が上がれば、政治家は若者向けの政策も少しは採用せざるを得なくなるでしょう。つまり、若者が投票することが若者の利益になるのです。

政治のことがわからなくても、投票には行こう

若者の中には、「政治の話など、わからないから、投票に行っても誰に投票したらいいか見当もつかない」という人も多いようです。若い人は勉強や仕事や趣味等々に忙しくて、政治のことを考えている時間がとれない、政治より大事なことがある、という人も多いでしょう。

 

しかし、そんな人にも投票には行ってもらいたいと思います。通常、投票所は自宅の近くにあるので、投票に行くこと自体はそれほど大変ではないはずです。投票日に忙しければ、期日前投票という手もあります。投票所に行って投票用紙に候補者の名前を書いて投票箱に入れるだけなら、数分で終わります。

 

誰に投票したらいいかわからなければ、白紙を投票しても、投票しないよりはマシです。政治家は「若者が投票した」ということを認識するでしょうが、「若者は白票を投票した」ということまではわかりませんから、若者を怒らせると次の選挙が怖い、と思わせることができるからです。

 

もっとも、せっかく選挙に行ったら、各候補者の政策を10分だけ調べてもらえると更にずっといいでしょう。そんな不真面目な投票はケシカラン、などと言う気はまったくありません。大人だって、「盆踊りの時に握手してもらったから」などという理由で投票する人が少なく無いようですから。

 

「誰に投票したらいいかわからないから、顔で選んだ」と言われると少し困りますが、美人とか美男子とかではなく、親しみやすい表情だった、熱意を感じた、といったことなら、投票しないよりマシでしょう。人格が表情に滲み出ている、という場合も少なくないからです。

政治家に「若者を怒らせると怖い」と思わせるため…

過去の選挙開票結果を見ると、当選者と落選者の得票数の差が1票しかなかった、ということは稀でしょう。つまり、自分1人が投票しても、投票結果に影響することは、普通はないのです。

 

しかし、投票することによって、政治家たちに「若者を怒らせると怖いから、若者のための政策も採用しよう」と思わせることができれば、投票した意味は十分にあるのです。

 

じつは筆者も若いとき、投票をサボって麻雀をしていたことがあります。与党支持者と野党支持者が2人ずつだったので、選挙の結果には影響しないことが明らかだったわけですが、それでも、いまから思えば投票すべきでしたね。

 

当時はシルバー民主主義などという言葉も知りませんでしたが、政治家が若者のための政策を採用するようにプレッシャーをかける機会を放棄してしまったわけですから。

 

余談ですが、筆者は昨年高齢者の仲間入りをしました。したがって、シルバー民主主義に喝采したい気持ちもありますが、一方で、若者のための政治をしないと日本の将来が暗いものになってしまいそうで心配です。

 

加えて、若者の教育に携わってきたという経歴も影響しているのでしょう。若者のために有益な情報を提供したいという気持ちも本稿には込められているわけです。

 

今回は、以上です。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密ではない場合があります。ご了承いただければ幸いです。

 

筆者への取材、講演、原稿等のご相談は「幻冬舎ゴールドオンライン事務局」までお願いします。「幻冬舎ゴールドオンライン」トップページの下にある「お問い合わせ」からご連絡ください。

 

 

塚崎 公義
経済評論家

 

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