近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、周知の事実や世の中の常識に囚われずに成功するための思考法を説いています。

洞察思考を鍛える第一歩は「直感を信じるな」

しかし、これを言っているのはネット広告に携わっている人だけで、もちろんテレビ局の人はそんなことは言いません。テレビ局の人は「テレビ広告がいい」と言いますし、どちらもポジション・トークです。実際に、平均的には、ネット広告だけの場合よりも、ネット広告とテレビ広告をまぜたほうが広告効果は高くなります。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

テレビ広告は効果が計測できなくても、着実に効果を上げることのできる手段なのです。必要なことは効果の計測ではなく、その商品やサービスが売れることなので、もっともらしい言説にのっとった「直感」に騙されてはいけません。

 

私はフラットな立場から、両方の併用が最善だと考えていますが、それにもまた裏がないかどうか、皆さんご自身で考えてみてください。

 

たとえそれが社長であれ上司であれ、社会人になったら他人の言うことを鵜呑みにして、深く考えずに済むルールにしてしまうのは危険です。

 

「直感」を信じるなというのは、自分が今までに生きてきた業界や会社のルール、慣習に無意識に縛られるのではなく、常に一つひとつのケースで何が最善かを考えよということにほかなりません。洞察思考を鍛える第一歩は「直感を信じるな」です。

 

 

宮井 弘之

株式会社SEEDATA 代表取締役社長

 

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