50年生きていると、自分の好きなこと、嫌いなことは明確になってきます。嫌いなことを辛抱するのはやめ、好きなこと、楽しいことを率先することが「実る人」になるためには不可欠。また、実る人ほど「謙虚」「素直」です。エゴを感じさせない「実る」大人について、筆者が出会った大物野球選手の実例も挙げながら解説します。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

好きなこと、楽しいことを選んでいい!と自分に認証

【50代から枯れる人=つまらないままでいる

 

私の周りで活躍している人、実っている人を見つめてみたとき、浮かび上がる共通のキーワードは「いつも楽しそう!」です。

 

それなりに陰で努力は重ねているのでしょうが、憂鬱そうでもなく、不満タラタラでもありません。

 

作家であれば、自分のテーマのことをイキイキと語ります。会うと、いつも次の本のアイデアが溢れています。たとえ同じ話をする場合でも本人が退屈することなく次々と言葉が継がれます。

 

事業家であれば、夢やビジョンを口にすることが多いです。ある人物はひとつの会社を大成功させたにもかかわらず、あらたに電子楽譜のビジネスに乗り出して仲間と模索していることを楽しそうに話します。

 

弁護士、税理士もそうです。自分のかかえていた案件の様子を守秘義務契約以外のことは上手に再現させて教えてくれます。そしてさすがと思わせる深い専門知識のもと、楽しそうに解説します。

 

長年の友人、日本で唯一博士号を持つゴルフレッスンプロの安藤秀(あんどうしゅう)さんもゴルフ理論を語り出したら誰か止めて〜というくらい熱くなります。

 

恐らく、そのことが好きで好きでたまらず、また自身の関心が高い領域の仕事を選んだのでしょうが、まさにライフワークというにふさわしい天職になっています。

 

50年も生きてくると、自分の好きなこと、嫌いなことが明確になってきます。

 

若い頃は、嫌いな人や苦手な仕事でも我慢して対応していましたが、もう辛抱するのには疲れました。これからは自分が好きなこと、楽しみになることを率先して選んで実践していいのです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

人からなんと言われようとかまいません。そのためには自分の心の中で埋もれてしまっている好きなこと、楽しみなことリストを一気に20個は書き出してみましょう。

 

まずは「人生は好きなこと、楽しいことを選んでいい!」という認証を自分に出すことをオススメします。

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50代から実る人、枯れる人

50代から実る人、枯れる人

松尾 一也

海竜社

50代というのは、仕事においても家庭においてもこれまでと違うことが噴出します。 責任ある大きな仕事を仕切る/子供の教育の総仕上げ/親の介護、看病、見送り…といったライフイベントが迫るかと思えば、一方では、別会社…

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