からだにほころびが出始める50代…生活習慣の見直しを
【50代から枯れる人=からだを粗末にしている】
ホスピスで緩和ケアを担当する大津秀一(おおつしゅういち)先生と対談した時に教わったことは、患者が死ぬ時に最も後悔することのひとつが「健康を大切にしなかった」ことだそうです。
我々はこの肉体という「ボディスーツ」を天から借りているのです。
今さら入れ墨を彫ったり、ヘソにピアスの穴をあける人も少ないと思いますが、最後はこのボディスーツもこの世に置いていかなければなりません。
あと何年お世話になるのかわかりませんが、このボディスーツが擦り切れてきたり、ほころびが出たりするのも50代の特徴です。
尿酸値、コレステロール値、中性脂肪、γ-GTPなど次第に高くなる人も多くなり、若い頃のように、お酒を好きなだけ飲んだり、カロリーを気にせずに美味しいものを食べる自由が少なくなってきます。
グルメ番組で映し出されるウニやイクラ、レバーやホルモン、そりゃ、美味しいことは重々承知なのですが、控えないといけない残念な年頃です。
もうひとつのほころびは、首、腰、膝ひざなどの関節系に出てきます。
私もスポーツクラブのスタジオで鏡に向かってエアロビクスをしていた時に「あれ、右足の向きが開いている」と気づいてから、だんだん腰の張り、首の痛みが発症するようになってしまいました。
これはまさに経年劣化で構造的にもガタがきているということです。
そんなこと気にしなくても大丈夫と高をくくっているとやっぱりそのツケはのちのちまわってきはじめます。
あらためて自分の「からだ」を丁寧に大切にする習慣をつけたいものです。
50代の生活習慣が60代以降の健康を左右すると言われています。
からだの好不調が仕事や私生活のパフォーマンスに大きく影響してくるのです。
やはり健康に関心が高く、食事、運動、サプリ、瞑想(めいそう)などの健康法に詳しい人がいつまでも元気でいる確率が高いのは事実です。
より一層、からだを整える習慣を身につけて、将来ボディスーツを天に返す時に「長い間、大事に使いましたね」と言われてみたいものです。
このボディスーツはすべてオリジナルで自分唯一のものなのです。