6歳までは親が一緒に、6歳からは自己責任
子育ての目標として「自立」をあげていらっしゃる親御さんは多いでしょう。もちろん、私もそのひとりです。それでは、「自立」とは何でしょうか? わが家では、おばあちゃんの家に泊まりに行くとき、3歳からは自分で準備をさせていました。
「おばあちゃんの家お泊まりセット」と書いた紙に、シャツやパンツの絵を必要枚数分書いて、それを見ながら準備をさせました。もちろん子どもですから、時間がかかったり、忘れたりします。そのフォローはさりげなくしていました。
そして、小学生になってからは、すべて自分の責任で学校の用意も勉強道具の補充もさせていました。小学生では、キャンプに行ったり、イベントに参加することもたくさんありましたが、私が持ち物を用意したことも、チェックしたこともありません。
もし忘れ物をしたら、それは自己責任です。ただし、参加費や書類など忘れると他の方に迷惑がかかるものは、事前に申告をさせて用意していました。そんな生活を続けると、「自分のことは自分でする。忘れたら自己責任」という習慣が身につきます。わが子たちは、大学入試の書類提出も、入学後のひとり暮らしの用意も、留学の準備もすべて自分ひとりでやり切りました。
だから私は、わが子たちがどんなものを持って大学や留学に行ったのかまったく知りません(笑)。
あえて突きはなすことが自立への道に
子どもを「自立した大人」に育てるためには、いつから「自立教育」をすればいいのでしょうか。
赤ちゃんに「自立しなさい!」と言っても無理があります。でも私は、わが子が赤ちゃんのときでさえ、「自立」を意識していました。たとえば、まだハイハイもできない頃でも、子どもの手が届かない場所にあるお人形やガラガラを取ってあげることは極力しないように気をつけていました。
自分の見えるところにおもちゃがあるのに、手が届かない場合、子どもは何とかして手にしようとするものです。手を思いっきり伸ばしたり、体をよじったりしておもちゃに近づこうとします。それでもダメだと悟ったときに、泣いて助けを求めるのです。
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