近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、周知の事実や世の中の常識に囚われずに成功するための思考法を説いています。

卵をひとつのカゴに盛るべきときもある

このことは、人生にたとえてみればよく分かります。あなたが高校生だったとして、放課後の時間の使い方を、勉強と部活と趣味と恋愛と友人付き合いとに、きっちり五等分したと考えてみてください。どれも中途半端になってしまうような気がしませんか?

 

やはり、高校三年生になったら、時間のほとんどを受験勉強にあてなければ目標の大学には合格できないような気がしますし、部活の全国大会で優勝したいのであれば、もっと練習時間を増やさなければならないと思います。

 

例えば、将来はプロ野球選手になりたいと真剣に思う小学生が、毎日野球の練習に没頭し、友達と遊ぶ時間はほとんどないという生活を送っていたとします。

 

この小学生に向かって「卵を一つのカゴに盛るな。野球ばっかりやるな。友達とも遊べ」とアドバイスする大人がいたら、控えめにいってもお呼びでないでしょう。

 

うまいたとえ話は、耳障りがよくてスルリと入ってくるだけに、十分に警戒して聞く必要があります。

 

卵を一つのカゴに盛っていて落としたら全部割れるというのは真実ですが、それは卵の話であって、株の話ではありません。一つのカゴに盛るのは危険かもしれませんが、おそらくそこには、一つのカゴに盛らなければならなかった別の理由があるはずです。

 

この「たとえ話を警戒する」というのは日常生活においてかなり使える洞察のスキルです。もっともらしいたとえ話を聞いたときには、その話の背景に注意を向けてください。

 

 

宮井 弘之

株式会社SEEDATA 代表取締役社長

 

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宮井 弘之

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