多くの資産家が節税を意識するあまり、慣れないことに手を出して損をすることが多いです。それは、経営的視点がないことが原因です。飲食店経営や不動産投資などで損をする前にどうすれば経営的視点を手に入れて、うまく資産運用できるのかを財産コンサルの福田郁男氏と税理士の木村祐司氏が解説します。

成功者がやりがち、飲食店経営のリスク

ところで、本業が成功すると、つい他の事業もやってみたくなる方がいます。よくあるのが飲食業です。しかし、飲食業で成功するのは100人に1人いるかいないかでしょう。ノウハウがないために失敗し、本業に戻るというケースをたくさん見てきました。

 

一方、医師、企業役員など高所得者の方は、所得税対策に関心が偏っていることが原因で罠にはまるケースがよくあります。金利の高い不動産ローンを借りて、資産価値が低く、将来値下がりしやすい投資用物件を購入したりするのです。また、不動産は自宅のみで資産のバランスが悪いケースが目立ちます。

 

いずれも、失敗の原因は、「経営的発想」を持っていないことです。厳しいことをいうようですが、投資の基本が分かっていらっしゃいません。

 

経営的発想ができる人は、優良な不動産に目を向けます。都市部など立地のよいところで賃貸マンションやビルを経営するのです。

 

それでも、不動産投資で成功するのは100人に20人くらいです。確率的には飲食業よりはるかに高いのですが、8割は失敗します。

 

だから、ご自分でもよく情報を集めて研究するとともに、信頼できる専門家を見つけて相談することです。

 

[図表]
[図表]10年後には大きな差が生じる

 

きちんと目的を確認し、それにふさわしい収益不動産を選べば、収入が増えていきます。そうした収益不動産であれば相続税対策としての効果も大きく、純資産が拡大する好循環が生まれるのです。

 

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余命一カ月の相続税対策

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福田 郁雄,木村 祐司

幻冬舎メディアコンサルティング

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