多くの資産家が節税を意識するあまり、慣れないことに手を出して損をすることが多いです。それは、経営的視点がないことが原因です。飲食店経営や不動産投資などで損をする前にどうすれば経営的視点を手に入れて、うまく資産運用できるのかを財産コンサルの福田郁男氏と税理士の木村祐司氏が解説します。

月90万円稼ぐよりも10万円稼げてないほうがキツイ?

経営的発想を身に付けよう

不思議なことに、節税に走るとお金が逃げていきます。節税のアドバイスをすることがコンサルタントの役割だと思われるかもしれませんが、私たちはいつも「稼ぎましょう、そして税金を払いましょう」とアドバイスしています。

 

ところが、資産家の中には、入ってくる収入より、出ていく税金や経費にこだわる方が多いのです。

 

例えば、アパートを1棟10室所有していたとして、1室の賃料が10万円としましょう。そのとき、9室が埋まっていて月90万円入ってくるありがたみより、1室10万円が入ってこない悩みの方が強かったりするのです。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

これは心理学でいうところの「損失回避」から生まれる感情です。株式投資などでも、利益を挙げたときより損したときの方が2倍強い衝撃を受けるといいます。

 

しかし、資産家の皆さんにとって大事なことは、出ていくお金を減らすことではなく、毎月の収入から経費を引いた「ネット利益」を増やすことです。

 

投資をすれば出ていくお金は増えます。しかし、それ以上に入ってくるお金が増えるのであれば、問題はないのです。

 

これが経営的発想を身に付けるということです。

 

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