コロナ禍の小売業…29.1%が「今後も積極出店」の理由

ダラスを本拠とする世界最大(2019年の収益に基づく)の事業用不動産サービス会社、シービーアールイー株式会社(CBRE)。同社によるレポート「コロナ禍のリテール動向とその未来は?−アフターコロナの出店戦略」より一部抜粋し、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する緊急アンケート」の結果から、コロナが銀座、表参道、原宿、新宿、渋谷、栄、心斎橋、天神エリアの主要な通りに出店している小売業者に与えた影響と、「今後も積極出店を続ける」と答えた小売業の理由を見ていきます。

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日本の業績への影響:約95%の小売業者にマイナス影響

コロナで小売業は大きな影響を受けた…(※写真はイメージです/PIXTA)</span>あああ
コロナの影響で小売業は大打撃を受けた…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本の業績にマイナスの影響が出ているかを訊いたところ、95.1%のリテーラーが出ていると回答した〔図表1〕

 

[図表1]日本の業績にマイナスの影響はでていますか?※サンプル数(n)は122

 

マイナスの影響が出ていないとした回答者(4.9%)には、マスクや消毒関連商品の購買ニーズがあったドラッグストアや、テイクアウトやデリバリーがしやすいファストフード、携帯電話サービスなどの業態が含まれる。

 

次に、日本の業績にマイナスの影響が出たと回答したリテーラーに対して、2020年3月と4月の売上高それぞれについて前年と比べての変化を訊いた〔図表2〕

 

[図表2]日本の業績のひと月あたりのマイナスの影響(前年同月比)※サンプル数(n)は96

 

3月は、前年同月比で売り上げがマイナス「60〜70%未満」(19.8%)という回答が最も多く、マイナス「50〜60%未満」(16.7%)が続いた。4月はさらにマイナスの影響が大きく出ている。前年同月比で売り上げがマイナス「70〜80%未満」(18.8%)という回答が最も多く、マイナス「90%以上」(13.5%)が続いた。

 

休業要請などによって実店舗を閉鎖したことから、4月は売り上げがほとんど立たなかったリテーラーが一定数いたことを示唆している。

既存店舗の賃料減額の要請:約90%の幅広い業態が行う

売上減少などに伴い、既存店舗の賃料減額をオーナーに要請しているかを訊いた設問では、90.9%が要請していると回答。業態は、ラグジュアリー、スポーツ、ファッション、ドラッグストア、コンビニエンスストアと幅広い。

 

実店舗の固定費のなかで大きな割合を占める賃料を削減し、キャッシュ・フローの改善、ひいては経営の安定をリテーラーが模索していることがうかがえる〔図表3〕

 

[図表3]既存店舗の賃料減額の要請をオーナーにおこなっていますか?※サンプル数(n)は99

 

次に、賃料減額の要請をおこなっているリテーラーを対象に、減額幅とその期間を訊いた。1ヵ月の賃料に対して「20〜30%未満の減額を3ヵ月間」という回答が最も多く、「40〜50%未満の減額を3ヵ月間」が続いた。

 

3ヵ月間を減額期間の目安としていたリテーラーが多かったことがわかる。ただし、売り上げの回復にはさらに時間がかかると判断したリテーラーは、減額期間の延長を要請している。売り上げに対するインバウンド比率が高かったリテーラーのなかには、年内いっぱいの減額を要請したところもある〔図表4〕

 

[図表4]要請をしている減額幅とその期間※サンプル数(n)は68

 

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シービーアールイー株式会社(CBRE)
リサーチ
ディレクター

CBRE日本法人は、不動産賃貸・売買仲介サービスにとどまらず、各種アドバイザリー機能やファシリティマネジメント(FM)などの17の幅広いサービスラインを全国規模で展開する法人向け不動産のトータル・ソリューション・プロバイダーです。CBREの前身となった生駒商事が1970年に設立されて以来、約半世紀に亘り、日本における不動産の専門家として、全国10拠点で地域に根ざしたサービスを展開してきました。

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CBREグループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン500」や「S&P500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大の事業用不動産サービス会社です(2018年の売上ベース)。全世界で90,000人を超える従業員、約480カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、投資家、オキュパイアーに対し、幅広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の取引業務、プロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不動産開発サービス、不動産投資マネジメント、戦略的コンサルティングを主要業務としています。

2007年シービーアールイー入社。投資家や一般事業会社所有の不動産に対して、有効活用を提案するコンサルティング業務に従事。2010年リサーチに異動。グローバルならびにAPACレポートの日本パート作成に携わり、海外クライアントに対して日本のオフィス、物流施設、商業施設の賃貸市場に関する情報を発信。2014年から商業施設の賃貸市場に特化し、各種レポートの執筆とともに国内外のクライアントに対してマーケットの考察を提供している。グラスゴー大学院社会科学部、早稲田大学経営管理研究科卒業。

著者紹介

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