現代日本において、多くの人が悩む「お墓」の問題。お墓は財産の一つ(正確には祭祀財産)で、子孫に承継されることが前提。民法上、承継者を決めることが義務付けられています。しかし、少子高齢化、単独世帯の増加、地方の過疎化といった問題を抱える現代日本。「そもそも引き継ぐ人がいない、決まらない」という場合、どうすればよいのでしょうか? ※本連載は、樺山玄基氏の著書『令和時代のお墓入門』(幻冬舎)より一部を抜粋・再編集したものです。

お墓は「第一子が継ぐもの」という思い込み

このように、お墓も財産の一つ、と書くと「では継いだら相続税のような税金がかかるの?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。預貯金や家、土地に課せられるような相続税は発生しません。

 

また、誰が継がなくてはならない、といった決まりも法律にはありません。お墓を継ぐ、と聞くとなんとなく長男や、あるいは第一子が、というイメージはありますが、それはあくまで慣習上のことです。

 

例えば、遺言状で指名があればその人が継ぐことになりますし、そういったものがなければ身内で話し合って決めて構いません。故人の子どもでなくても、例えば子どもの配偶者、つまりお嫁さんでもいいのです。実際にはまれですが、第三者が継いでも法律的には問題ないということになります。

そもそも「継ぐ人がいない」という根本的な問題

このように民法には明記されているものの、現代日本においてお墓を継ぐ、ということは多くの人にとって、頭の痛い問題になってきているのが実情です。少子高齢化、単独世帯の増加、地方の過疎化といった家族や地域のあり方の変化が、お墓の承継を難しくしてしまっているのです。

 

お墓の承継に関する相談も年々増えています。実際に次のような相談がありました。

 

【相談事例】関東住みの長男…継ぐには遠すぎる「先祖代々のお墓」が重荷

 

Aさん(58歳)は妻と一人息子の3人家族で関東に住まいを持ち20年になります。もともと四国の出身で、父親は5年前に亡くなり、代々のお墓に入っています。

 

母親は父親の死後一人暮らしをしていましたが、骨折して自宅での生活が不安になったため、本人の希望で施設に入っています。

 

今のところ母親が外出許可を得て墓参りをしており、寺に管理料もおさめていますが、父親は一人っ子でほかに墓を託す親族がいないため、母が亡くなったあとの墓のことでAさんは今、頭を悩ましています。

 

Aさんには6歳下の弟がいるものの、やはり実家からは遠く離れた地に長く住んでおり、まだまだ働き盛りで実家に戻る予定はありません。

 

正月に会った際、さりげなく墓のことを切りだしても「自分は次男だから継ぐことなど考えていない」と、はなから長男であるAさんに継いでもらう気になっているようです。

 

しかしAさんも、四国に戻るつもりはありません。代々の墓を守らなければという気持ちはあるものの、たとえ形式上継いだとしても、これほど遠いとお参りにいくことすらままならないのは分かっています。

 

「代々とはいえ、父は一人っ子。祖父の代も皆、亡くなっているし…」と重荷に感じてしまうのが正直なところです。

 

母は、面と向かっては言ってきませんが、自分がいずれ入る墓なので、できれば子どもたちのどちらかに継いでもらいたいと思っている様子です。

 

 

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