「うまないで欲しい」隠し子バレたくなかった男…唖然の決着

日本には「知らぬが仏」という言葉がある通り、秘密にすることによって穏便に事を済ませようとする文化がありますが、相続が発生すると状況は一変します。実際、富裕層の間では、まさに昼ドラのようなドロドロの相続トラブルが発生しているのです。新月税理士法人の佐野明彦氏が事例を紹介し、対策法を解説します。※毎年恒例、幻冬舎ゴールドオンラインの相続特集が開幕! 最新情報から大人気記事のピックアップまで、盛りだくさんでお届けします。

「うまないで欲しい」「うませて欲しい」隠し子を…

産業用器機メーカーである二階堂機械の社長、二階堂義広(仮名)には隠し子がいた。以前から付き合いがある女性、木下華子(仮名)の子供、義男(仮名)だ。

 

子供が出来た時には「うまないで欲しい」と伝えたのだが、華子は「あなたには迷惑をかけないからうませて欲しい」と泣きながら訴えてきたため二階堂社長は腹をくくった。ただ、ひどく身勝手ではあるが、この子のことを妻だけには知られたくなかった。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

義男がうまれても華子から認知を迫られることは一度もなかった。それどころか、華子と二階堂社長が会うことはほとんどなくなり、自然と不倫の関係は終わっていった。

 

二階堂社長は責任を感じ、別れてからも何度となく援助の打診をしたが、華子はかたくなに断っていた。しかし、いつしか社長の押しの強さに負けて、義男が幼稚園に入るときから少しばかりの援助を受けるようになった。

 

二階堂社長は義男がとても可愛かった。いつも遠くから元気な姿を見ていると、華子に「うまないで欲しい」と言ったことをひどく後悔した。義男が小学校に入学する時には新入生が必要なもの一式を買い揃えてあげたが、ランドセルに書いてある名前が「二階堂義男」ではなく「木下義男」であることに何とも言えない気持ちになっていた。

 

そんな時、「名前は変えなくとも認知だけは……」と思うのだが、事業承継のことを考えると、どうしていいのかわからず、結局、認知ができずにいた。

新月税理士法人 代表社員

平成17年3月税理士登録 平成23年5月新月税理士法人設立
お客様の人生に添ったタックスプランを設計するタックスデザイナー。争いになる前の相続人同士の関係に配慮した細やかな調整から事業承継および相続のための株価算定、納税猶予などの資産税対策を通じてオーダーメイドの生涯タックスプランをデザインする。

著者紹介

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佐野 明彦

幻冬舎メディアコンサルティング

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