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「売り仲介業者」になるためにチラシを投函!?
みなさんのなかには、すでに家やマンションを購入してしまっている人もいるでしょう。その家やマンションのポストに「自宅を売りませんか」というチラシが頻繁に入っていることはありませんか?
なかには何年も住んだ家ではなく、購入したばかりの家のポストにも入っていることがあります。
このことは、賃貸住宅に暮らしていた頃にはなかった経験でしょう。そのようなチラシを見ると、「あ、私の家を求めている人がいるのかな?」と、だれもがちょっとは思うかもしれません。
ではなぜ、このように「自宅を売りませんか?」というチラシがたくさん入るのか。その理由は、前回紹介したとおり、不動産会社ならどの会社でも、できれば売り仲介業者のポジションに立ちたいと思い、そのためには売り物件をたくさん仕入れる必要があるからです。いわば、それが売り仲介業者のポジションに立つための近道なのです。
では、不動産会社はどのような売り物件を仕入れたいと考えているのか。実は、そこにターゲットを絞ったマーケティングの手法はほとんどありません。ですから、そのようなチラシは、こういっては語弊がありますが、安っぽいものが多いのです。
加えて、同じ地域なら築浅の物件のほうが売りやすいのは事実なので、買ったばかりの家のポストにも関係なく投函されているのです。
売り仲介業者のポジションに立ちたいと考える不動産会社は、古い家をもつ人には処分するのに絶好の機会と思わせ、買って日が浅い人には、ローン返済の重圧から解放される期待感を抱いてもらう・・・。そのようなチラシであれば十分と考えているのでしょう。