骨董品大好きの社長に突然の災難が…
十津川倉庫の十津川社長は若い頃から骨董品が大好きだった。仕事を始めた頃は貧しく、気に入った壺や掛け軸などを見つけても買うことができなかったが、50代になって経済的な余裕ができると大金をつぎ込むようになった。見かねた妻と大喧嘩になり、買い集めた貴重な骨董品を捨てられてしまったことがある。
そんなことで諦められない十津川社長はその後、密かにマンションを借りた。さらに、もう一度骨董品を買い集め、広いリビングいっぱいに陳列スペースを設けた。かけたコストの総額は高級外車が買えるほどだ。休みの日にはマンションに通い、骨董品を眺めながら一杯飲むのが至福のひとときだ。
趣味を通じた仲間もでき、時々彼らを招いて骨董品談義に花を咲かせることもある。みな十津川社長のコレクションを素晴らしいと絶賛。集めたアイテムの中には有名作家の壺などもあるため、その価値は数千万円になるのではと評価する人もいた。
まだまだ充実させたいと趣味に燃える十津川社長だったが、最近になって健康面で異変が起きた。