情報整理に大活躍、LINEの機能「Keepメモ」
臨床論文を書きたい医師がまずやるべきは、情報のインプットを増やすことだ。以前の記事『多忙な医師の情報収集…大量の全国紙、地方紙、週刊誌の読み方』では、私が実行している、臨床医としての情報収集方法について解説した(関連記事参照)。本記事では集めた情報の整理について書きたい。
最近、私は新しいツールを使い始めた。それはLINEの「Keepメモ」という機能だ。LINEについては、改めてご紹介する必要はないだろう。筆者も知人とのコミュニケーションに愛用している。
LINEには様々な機能がある。その一つが「Keepメモ」だ。2020年7月からサービスが始まった。従来から、自分だけのグループを作成して、そのトークルームを個人メモ帳として利用している人もいたが、その個人メモ帳がデフォルトで実装されたことになる。
この機能は情報整理に便利だ。LINEのトーク内容はもちろん、画像や動画、さらにリンクをLINE内に簡単に保存することができる。
もちろん、このような機能はFacebookのメッセンジャーやEvernoteにも備わっているが、LINEがいいのは動作が軽いことだ。使っていてストレスがない。毎日の情報整理に活用している。
電子書籍も紙媒体も管理しやすい「Keepメモ」
筆者は毎日全国紙5つと地方紙3つ、海外メディア4つに目を通す。さらに30程度の週刊誌や医学誌・科学誌をフォローしている。書籍は年間に150-200冊程度に目を通す。熟読するものから、ざっと目を通すものまで、媒体に応じた筆者なりの方法で読んでいる。
情報の整理も同様だ。媒体の形態に応じて、柔軟に対応している。たとえば、朝日新聞や日経新聞、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』や『ランセット』はiPadの専用アプリやウェブブラウザで読む。気に入った記事があれば、リンクを「Keepメモ」に送るだけでいい。
「Keepメモ」は画像も扱いやすい。これは、東京新聞や讀賣新聞の電子版、あるいは「dマガジン」などの電子雑誌などの情報を整理する際に便利だ。このような媒体は電子媒体がテキスト記事とリンクしていないため、記事内容を保管するには、スクリーンショットで記事の写真を撮るしかない。「Keepメモ」では、LINE上で普通に画像ファイルを送る要領でメモすることができる。
多くの本や資料、筆者が購読している福島民有などは電子版が存在せず、従来型の紙媒体を読むしかない。このような媒体も、普通に写真を撮る要領で「Keepメモ」に送ればいい。こうやって、筆者にとって重要なデータが溜まっていく。
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