オーバーワークで思考停止…「時間も金もなくなる」医師の末路

※本連載は、自由気ままな整形外科医氏の著書『医師の経済的自由 豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス』(中外医学社、2017年刊行)より一部を抜粋・再編集したものです。

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「毎日、激務を漫然とこなすだけ」

医療の現場は、勤務医・開業医を問わず多忙です。とにかく効率よく業務をこなすことを最優先する必要があります。このため、立ち止まって熟考している余裕などありません。時間がないため、かなり意識しないと新しい知見を習得することは難しいです。場当たり的に、日々の業務をこなしているだけの状況に陥りがちです。疲れて帰宅するので、プライベートのことを考える余裕もなくなります。

 

このような状況が1年以上続くと、考えることを放棄した人間になってしまう危険性が高まります。この状況は、ブラック企業が労働者を過酷な環境に置くことで、思考力を奪うことに似ています。

 

医師の場合、一般のサラリーマンよりも時給単価が高いです。このため、考えることを放棄してしも問題が表面化しにくいことが、大きな問題点だと思います。

 

特に30歳台の中堅勤務医は、激務のために考えることを放棄してしまう問題をもっと直視するべきだと思います。卒後5年未満の時期は、医師としての修練を積むべきです。

 

とにかく馬車馬のように働くことも是だと思います。しかし、この時期を過ぎた中堅医師が、漫然と日々の業務をこなすだけの状態は思考停止と同義であり、望ましい状況とは言い難いです。

 

そして、このことは開業医にも当てはまると思います。事業の新規展開を見据えて、トライ&エラーしている状況は理想的です。激務もやむを得ないでしょう。しかし、山のように押し寄せる患者さんの診療を、単に黙々とこなしているだけの状況はいただけません。これでは、零細企業の社長や自営業者と変わらないと思います。彼らとの違いは、参入障壁に守られた利益率の高さと、国民皆保険制度による資金回収の確実さのみです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

安泰の医師人生には「自分を見つめ直す時間」が必要

いずれの場合も、激務は人から思考能力を奪いがちです。このため、相当意識していないと、思考停止したダメな人間になってしまいます。思考停止して激務をこなすことは、決して美徳ではありません。医師は、業務の時給単価の高さと社会的地位の高さのために現状肯定の意識が強いです。その一方で、一般の方よりも思考停止に陥っている人の比率が高い印象を受けます。しかし、現状が未来永劫にわたって続く保証はありません。

 

●国際情勢は変化しない

●社会情勢は変化しない

●通貨価値は下落しない

 

これらの前提条件が、今後10年以内に崩れない可能性はかなり低いと思います。前提条件が崩れると、準公務員である医師は経済的に厳しい状況に追い込まれます。仮にこのような状況が発生しても対応できる状態が理想的です。このためには、自分の医療技術と経済的耐久力を高める必要があります。そして、来るべき社会の変化に備えるべきでしょう。

 

現在の日本の医療制度では、医師がすべての医療行為の起点となっています。このため、医師に業務が集中することは、ある程度仕方のないことです。このような事情を理解しつつも、1日1回は自分を見つめ直す時間を確保したいものです。そして、自分を見つめ直す時間は、30分程度でも問題ないです。経済的に自由な状況に到達するためには、自分で状況を分析して、現状を改善する手立てを考えるしか方法がありません。考えることは最も外注しにくい分野です。自分の人生に関わることは、自分で考えて解決しなければいけません。

 

現状の医師は、知的労働者というよりもブラック企業で過酷な環境に置かれている労働者に近い存在です。このことは、肝に銘じておく必要があります。激務に身をまかせることは美徳ではありません。経済的に自由な状況に到達するためには、オーバーワークにならないよう心掛けるべきだと思います。

 

<POINT>

オーバーワークによる思考停止は命取り

1日1回30分は自分を見つめ直す時間を持とう

医学博士
日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医 

(※写真はイメージです/PIXTA)

1990年 某医科大学、京都大学工学部に現役合格。実学を志向して医学部に進学
1996年 大学卒業、研修医として勤務を開始
1997年 父の会社が倒産して生まれ育った生家を失う。まったくゼロからの再出発を余儀なくされた
2000年 金融資産投資を開始
2004年 収益マイホームを購入して不動産投資を開始
2009年 金融資産の時価総額が1億円の大台を突破
2012年 「整形外科医のブログ」開設
2013年 銀行融資の残債<金融資産を達成して、実質的に無借金経営となる
2016年 専門職向けの医療コンサルティング会社を創業

2012年に開設した「整形外科医のブログ」において、平日は日々の臨床を、週末は資産形成の話題を毎日更新中。

整形外科医として市中病院の人工関節センターに勤務しながら金融資産投資と不動産投資を実践し、それ以外にも業界第2位の専門職向け医療コンサルティング会社を経営している。

金融資産投資ではストック型銘柄への超長期逆張り投資を、不動産投資では都市中心部に特化したドミナント戦略を掲げて、実質的無借金で約12億円のポートフォリオを運営している。

著者紹介

連載現役勤務医が解説!「経済的に自由な医師」になるための資産形成法

医師の経済的自由 豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス

医師の経済的自由 豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス

自由気ままな整形外科医

中外医学社

勤務医を続けつつ資産形成に成功した現役医師が明かす「第3のキャリアパス」とは? 「仕事のやりがいは感じているけれど、責任の重さや激務に比べて給料が少ない」。これは、卒後10年前後になる多くの医師が実感しているこ…

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